2011年1月16日日曜日

映画「次郎長三国志」【11年07作目】

著者 :
バンダイビジュアル
発売日 :
 やっぱり日本人なら邦画をたくさん見るべきだと思います。日本人にしかできない言い回し、独特の掛け合いの間、洋画にそれは求められない。いや、洋画を見ればこそ、邦画の良さも引き立つのかもしれない。
 この作品で衝撃的だったのは、セリフは定かじゃないけれど主人公の晴れの舞台に親分衆が集まったときに主人公が「いや、それもこれも親分方が若い自分に花を持たせようと集まってくれたおかげで…」って言ってたとこ。これは、絶対洋画で見れないいい場面だな~と思いました。
 そうなんだよ。若い人たちが勢いで新しいことをしようとしてる、それはクローズアップもされやすいし若い力として歓迎されやすいかもしれない。でも、その裏にはその人に花を持たせようと集まってる、力を貸してる先輩や仲間の人たちがたくさんいて、そういう人たちが力を貸してくれるからこそ、若い人たちも脚光を浴びることができる。やってみようと思ったことを、実現させていくことができるんだ。そういう大事なことに気づかせてくれる、いい作品でした。
 他にもかつての日本にあったあったかさを感じられる、自分たちが大事にしなきゃいけない人との付き合いや残したい価値観をうまく形にしてくれていて、懐の深さ、日本人の、日本人ならではのかっこよさを感じさせてくれる場面も多く、観てて飽きない作品でした。きっとこの現場楽しかったろうな。なんかそういうのも伝わってきた。
 自分も、自分に目を掛けてくれる人たちの期待に応えられるよう、手を貸してくれる人たちに恥をかかせないよう、もっともっと大きく強く優しくなっていかなきゃなと思いました。世界は広いや。

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