2011年1月17日月曜日

本「EQリーダーシップ」【11年06冊目】

<本の紹介>
EQの提唱者ゴールマン博士が、コンピテンシー研究の権威ボヤツィス教授と共同で、EQとリーダーシップ、そしてビジネスでの成功の関係を鮮やかに解き明かす。欧米有名企業の実例を豊富に盛り込み、優れた「EQ型リーダー」になる方法をあなたに伝授する。
---

この本は参考になりました。リーダーシップって一言で言っても、いろんな型がある。それを「人」でなく「型」として分類し、その型は人によって持ってる数も違うし、状況や場面によってもふさわしいものが変わっていくって考え方。リーダーシップをスキルの一つとして見せてくれたのは、とってもわかりやすかったです。

そうなんだよ、人のタイプで分類するのは無理がある。「この人みたいになりたい」はもっと詳細に、「こういう場面でのこういう人みたいな振舞い方ができるようになりたい」であるべきで、それに必要なことはリーダーシップの全体像と自分の現在地がわかっていること。その意味で、この本は参考にできる箇所が多いです。

参考までにかいつまんで転記しておくと。。。リーダーシップの6つの型
◆ビジョン型リーダーシップ
≪共鳴の起こし方≫共通の夢に向かって人々を動かす
≪風土へのインパクト≫最も前向き
≪適用すべき状況≫変革のための新ビジョンが必要なとき、または明確な方向性が必要なとき

◆コーチ型リーダーシップ
≪共鳴の起こし方≫個々人の希望を組織の目標に結びつける
≪風土へのインパクト≫非常に前向き
≪適用すべき状況≫従業員の長期的才能を伸ばし、パフォーマンス向上を援助するとき

◆関係重視型リーダーシップ
≪共鳴の起こし方≫人々を互いに結びつけてハーモニーを作る
≪風土へのインパクト≫前向き
≪適用すべき状況≫亀裂を修復するとき、ストレスのかかる状況下でモチベーションを高めるとき、結束を強めるとき

◆民主型リーダーシップ
≪共鳴の起こし方≫提案を歓迎し、参加を通じてコミットメントを得る
≪風土へのインパクト≫前向き
≪適用すべき状況≫賛同やコンセンサスを形成するとき、または従業員から貴重な提案を得たいとき

◆ペースセッター型リーダーシップ
≪共鳴の起こし方≫難度が高くやりがいのある目標の達成をめざす
≪風土へのインパクト≫使い方が稚拙なケースが多いため、非常にマイナスの場合が多い
≪適用すべき状況≫モチベーションも能力も高いチームから高レベルの結果を引き出したいとき

◆強制型リーダーシップ
≪共鳴の起こし方≫緊急時に明確な方向性を示すことによって恐怖を鎮める
≪風土へのインパクト≫使い方を誤るケースが多いため、非常にマイナス
≪適用すべき状況≫危機的状況下、または再建始動時、または問題のある従業員に対して

この6つの型を時と場合によって使い分けて、組織作りを進めていけるだけの引き出しをリーダーは持つべきだってこの本では伝えてます。確かにその通りだと思う。

切羽詰まった状況でのリーダーシップは他の人の意見を聞いてまわることじゃない。みんなの意見がバラバラなのに、納得できない従業員を生み出すような強制的なリーダーシップを発揮したって誰もついてかない。必要なこと、適したアプローチはタイミングによって変わっていくんだ。

そして、そんなリーダーシップを構成する要素についても詳細に解説されていて、これをベースに自身の磨くべきとこを見出して磨いていけば、割とバランスの取れた人になれるんじゃないかなと思いました。リーダーとしてリーダーシップを発揮してもいいし、リーダーでなかったとしても必要なことが何か、求められていることがわかるだけで振舞いは変わってくる。マネージアップのできる部下だって、貴重だ。

そういう意味では、組織で働く多くの人が読んでみていい本なんじゃないかなと思います。僕はこれをベースに、自分の星取表を作ってみようと思います。
偏ってんだろうなぁ。。。はは。

0 件のコメント:

コメントを投稿