2012年8月16日木曜日

お盆ですね。

世間はお盆ですね。

仕事が休めなかった僕は、空いた電車で毎日出勤しているわけですが、このお盆の時期に考えたことがいくつかありました。

まず一つ目。

「このくらいの混み具合が適正値なんじゃなかろうか。」


日本の人口は減っているとはいえ、やっぱり東京は人が多いんだよなぁと、減ってみると本当に思うし、その減った環境の過ごしやすさったらない。多分、実家や旅行先に行っていた人も同じように過ごしやすく感じていたんじゃないかなぁとか思いました。
「 国家発展戦略の課題は人口成長率ではない。人口密度だ。低すぎると、我が国のように国民一人当たりのインフラ整備費用がかかり、苦労する。高すぎると、民は繁殖し過ぎた鼠のように、ストレスや摂食障害、精神病、暴力に悩むだろう。豊かな自然と程良い人口の地域社会に恵まれて、人間らしい生活を営む空間があるはずだ。」
そんな風に言ったのはモルディブだったかブータンだったかの指導者だったと思ったけれど(下の本に書いてありました)、なんだかそんな状況に東京、特に23区内も当てはまるのかな、と思いました。成長率よりも僕たちは密度にもっと注意を払うべきなんじゃないだろうかと。


前世界銀行副総裁、西水さんの魂がしっかり宿った一冊。読みながら、何度涙を流したろう。草の根の声に耳を傾けながら、自分にできることをその場その場で国家レベルから学校の先生、家庭のお手伝いさんまで全力で取り組みながら相手に向き合って得られたリアル。世界は広いなと、そして世界中で草の根レベルからこれだけ多くのリーダーが自分たちにできることを考えて、地域の人たちのために、国民のために、まだ見ぬ未来の人たちのために生きている。自分の小ささを感じると共に、僕もこの地でそんな生き方をしたいと思った一冊でした。この本すごいです、ぜひ読んで欲しいです。


そしてもう一つ。

「他の人がしてることなんて、気にすることない。」


旅行や実家に帰ったり、おいしいものを食べたり、家族で過ごしたり。
そういうことってすごく大事なことだと思う、でも他の人がそれをしてることを僕はいちいち気にする必要はないなと改めて思いました。
twitterやfacebookやブログのおかげで、確かに自分の周りの人たちがいつどこで誰と何をしてるかってとこは簡単にシェアしてもらえるようになったし、それによって恩恵に預かることもたくさんある。
でも、そこで更新されていく情報を1分に1回確認する必要はないし、全てを見る必要も全然ない。
そんなことを気にしてたら、情報のコレクターにはなれても、自分の考えを掘り下げたり、落ち着いて休むことができなくなってしまう。もっと世界と遮断される時間を作った方が、精神衛生上いいのかもしれないと、そんな風に思いました。これはリアルの世界の住人が減ったのと逆に、ネットの世界の住人が増えたからなんだろうか。

別に世間が休んでても、やりたいことがある人はやってるよ。
twitterやfacebookに出てくる時間の長短や発言の多寡なんて、なんの価値もない。
遊びのコミュニケーションの手段に過ぎないんだから。
しっかりそういうことがわかって適度な距離を保った付き合いができている人もいる。
ただそれが、自分はなかなかできてなかったなぁと思いました。

もっと休憩するときはなんも考えず目に入れずに休憩したらいいし、他の人がオススメしてたからってそこに行ってみる必要も、食べてみる必要もない。
興味は外からの刺激に反応したときの方が、中からの刺激に反応したときよりも文脈が細くなると思う。そんなことしなくても、自分のやりたいことをしていれば出会うもんには出会える。自分で調べたって見つかるものは見つかる。自分の興味を掘り下げていった方が、広く浅くにならない分オリジナルな部分、直接会って話したときにその人にしか聞けなかっただろうなっていう部分をたくさん持っている人になれるのかもしれないな、とか思いました。

ちょうどこの時期は、終戦だったり、亡くなった人たちに思いを馳せる時期だったりもします。
他の人のことなんて気にせず自分の人生を生き抜いた、楽しみ尽くした人たちに僕は胸を晴れるかな。
久しぶりに自分の子孫のことをのぞきに来たご先祖様たちに、「君やりたいことないの?ガッカリだよ」って言われないように、「いいじゃんお前」って言われるような過ごし方をしていきたいなぁ、とか思いました。

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