2014年8月26日火曜日

奥多摩トレックリング#34イベントレポート!

こんにちは、奥トレきじです。

今年の夏は晴れるときは「これでもか!」ってくらいに晴れるし、
雨になると「だみだこりゃ┐(´~`)┌」って感じに雨でしたけど、
そんな天気の差の激しい夏もお盆を過ぎて一段落ってとこですかね。

そんな中、僕らの奥トレは8月24日(日)に34回目を迎えて、ひさしぶりに奥多摩を走ってきました。

今回のテーマは「酒蔵見学」!
立川付近では割りとよく見る澤乃井っていう日本酒があるんですが、この日本酒は東京でつくられています。そのお酒の蔵をですね、ひさしぶりに訪ねてきました。

そうそう、参加者を募ってる段階で、知り合いからこんな質問がありました。

「自転車って軽車両だよね、お酒の蔵に立ち寄るってアリなの?」
「よく知ってんね!えらい!でも酒蔵見学だからお酒しかないって思うのは澤乃井園をまだまだ知らないね?(だから声かけたんだけど)、今回立ち寄る澤乃井園はお酒がつくれるくらい水のキレイな場所で、豆腐料理やそば、それに夏は季節限定の甘酒カキ氷なんていうのもあるから、お酒なしでも全然楽しめちゃうよ~!」

とかとか。それでは行ってみましょっか。「しつれいしま~す」

■ 第1関門、奥多摩駅集合

まずはいつも通りに10:30に奥多摩駅に集合、と思いきや、今回は乗る電車を間違えて高尾に行ったメンバーとか、途中でトイレに寄るのに電車を降りたメンバーとかがいたりしてw、奥多摩駅の集合が1時間以上遅れちゃいました。まぁリピーターというか、いつものメンバーのみの回だったので集まるまで僕はのんびり待つことにして、駅からすぐに降りれる日原川の川辺でのんびりアウトドア読書なぞを楽しんでおりました。^^

渓流沿いで読書
マイナスイオンたっぷりの中、澄んだ川に足をつけて楽しむ読書はほんとリラックスできてよかったです。アウトドア読書ってほんと気持ちいいですね。ずっとここにいてもいいくらいでしたが、「着いたよ~」と連絡が来たところで合流してサイクリングにお出かけしました。

そしていつもの通り、自転車を借りたのは奥多摩駅徒歩1分の「トレックリング」!
今日も大盛況で、自転車は全部借りられていました。早めの予約が必要ですね。
楽しそうに今日のコースの相談をスタッフにしている人がいたり、笑顔で「行ってきまーす」と出発する他のお客さんを見てるだけでもなんだかワクワクしてきます。^^

僕らも行ってきまーす!
■ 渓谷散策から清流ガーデンへ

そして僕らもサイクリングに出発して、まずは鳩ノ巣で少し散策してみました。
いつもは素通りしている鳩ノ巣渓谷ですが、ここは景勝地として有名で川の流れと大きな岩が、自然の美しさを感じさせてくれます。そして、鳩ノ巣小橋は結構揺れるんで楽しめます。笑

鳩ノ巣渓谷を散策
橋の上は風が気持ちよかった

橋を渡って白丸ダムへ向かう大多摩ウォーキングトレイルという散策路は途中で引き返し、今回はトレックリングの沼倉さんに「きじくん双竜の滝はまだ見たことないでしょ」って教えてもらった、鳩ノ巣小橋のすぐ近くにある滝を見に行きました。

双竜が天に登る滝
ほとんど同じところで2つに分かれてまっすぐ滝つぼに落ちていく2本の白い滝は、1本1本がたしかに竜が天に向かって飛んでいるように見えて、本当に「双竜の滝」としか名付けようがない、雰囲気のある滝でした。ここ、知らなかったけど必見ですよ。

そして滝を後にした僕らは一気に渓流に沿って自転車を走らせて、「澤乃井園 清流ガーデン」に到着。お昼を食べてなかったので、酒蔵見学までの間に腹ごしらえ。

さわのすけが出迎えてくれました
渓流沿いを吹き抜ける、涼しい風を感じながらそばやところ天を堪能。酒蔵ならでは&夏限定の甘酒かき氷ももちろんあったので、おいしくいただきました☆いやぁ~、こういう場所でのんびりできると、話も弾みますな。^^

渓流沿いでリラックス
運転OKの甘酒かき氷
■ いよいよ酒蔵見学!

のんびり一息ついてると酒蔵見学の予約時間になったので(酒蔵見学は事前予約必須です)、酒蔵に移動して見学してきました。

まずは日本酒について学びます
ワインと日本酒の違いについてを学んだり、澤乃井の歴史を聞いたり。澤乃井の小澤酒造さんは、1703年創業だそうです。忠臣蔵の時期からお酒をつくり続けているなんて、一体何人の人がこれまでに携わってきたんだろう。どれだけの日本人がこのお酒を楽しんできたんだろう。

蔵の中はひんやり
お米の種類や水についてだったり事細かに教えてもらって、別に長く続けていれば良いっていうことではないけれど、これだけ長く続くにはそれだけの試行錯誤の歴史があったんだろうし、景気の悪いときも諦めずに取り組んできた人たちがいただろうし、そういう人たちが残してくれたんだよなぁと思って、また澤乃井に愛着が出てきたりもしました。

蔵を守るお酒たち
ちなみに、今回ガイドをしてくれた方が小澤酒造の社長さんのご子息だそうです。話しやすい雰囲気と楽しい説明にあっという間に時間が経っていきました。見学時間は約45分。

10月末には新酒もできるとのことで、ぜひまたその時期にでも訪れたいですね。^^

■ もひとつカキ氷!

酒蔵見学を終えて澤乃井園をあとにした僕らは、今回は奥多摩エリアでもうひとつ食べておきたいかき氷、紅梅園の氷梅を食べに行きました。この紅梅園は吉川英治の奥さんが始めた和菓子処。

うわさの氷梅。わーい
ここの氷梅、ちょっと普通のかき氷のレベルじゃないですね。
お味の方は食べてのお楽しみですが、梅の名所で食べる梅のカキ氷はほんとさっぱりしてて夏に合います。一度は試して欲しいなぁ。

そんなかき氷を食べながら、奥トレ恒例の読了本交換会なんかもしてみました。
今回は本の紹介もそこそこに、これまでに奥トレで交換してきた読了本の歴史を奥トレの本棚でたどってみたり。
「あ、これ俺が持ってきた本だ。」
「この本は今俺んちにあるな~、○○さんが持ってきてくれたんだっけ。今度の奥トレに持ってくるよ。」
とかとか、何度も来てる楽しみをつくれるのもいいのかなと。これまでどんな本が交換されてるかの傾向とか、自分の参加してない回で交換された本とか、話は尽きないすね。今回は全員がマンガナイトのメンバーでもあったんで、どんなマンガを持ってきたらおもしろいかなんて話もしてみたり。

今回交換された本たち
もしよければ、次回持ってくる本の参考がてら、本棚も見てみてくださいね~☆^^

と、そんな感じで休憩を終えてレンタサイクルの返却地点、自転車コーキ屋さんまで裏道をくだっていったのでした。

無事故で帰還!今日も楽しめました~!
■ 温泉で地震が!

自転車を返して、一日の運動の疲れを癒やしにいざ温泉!
毎度河辺駅前の梅の湯さんにはお世話になっております。笑。

露天がたくさんある河辺温泉・梅の湯
やっぱ気持ちよく汗をかいたあとは温泉ですな。
とか思いながら、まったり露天風呂でマンガナトークをしていたら、このタイミングでぐらぐらきました。

どうやら、茨城で震度4の地震があったみたいですね。

幸い、河辺付近では大きな事故にはならなくてよかったんですが、このときは「もし今ヤバくなったらこのまま町に出るか、それともパンツぐらいは履いて出るべきか」って話をしたりしてました。たぶん素っ裸で出るしかないしそれがいさぎよいと思うけど、パンツぐらい履いてないと動きづらいよね、、とか、いろんなシチュエーションで考えておかないとですね。
ちなみに自転車は災害時にとっても有効な移動手段と言われているので、ふだんから乗り慣れておくのは1つの災害対策と言ってもいいのかもしれません。

でも今日はいろんなことが起こるなぁ。
そういう、「普段起こらないことがその日に限ってたくさん起こる日」なんですかね。

■ 打ち上げはカラオケで!

そして、今日はどうしても僕がカラオケをしたかったもんで、梅の湯でそのままご飯を食べて、立川まで移動してカラオケにつきあってもらって帰りましたとさ。

いやぁ~ひさしぶりに大声出してストレス発散できました!
もう新しい歌とかはわからないんで懐メロとアニソンばっかりのカラオケでしたが、たまに行くのはやっぱいいですな。^^

そんな感じで、今回の奥トレも無事故で無事に終了!
みなさんおつかれさまでした~☆



◆参加者アンケートより抜粋◆

―参加してよかったこと、満足できた点を教えてください

「久し振りでしたが、やはり自転車は良いですね。酒蔵見学も楽しかったし、一気に下るのは初体験で、本当に気持ち良かったです!」

「車が少なく、爽快に走ることができた」

◆奥トレ統計◆

  • 通算参加人数(奥多摩):184人
    • 内リピータ 85人、リピータ率 46%!驚異のリピータ率40%超!
    • 男性 78人/女性 106人、祝☆女性100名達成!
  • 通算参加人数(全体):265人
    • 内リピータ 149人、奇跡のリピータ率 56%!
    • 飲み会は歴代参加者大集合!^^
    • 男性 114人/女性 151人、こちらも女性の参加率高しですな。
  • 最年少参加者:20歳!~最年長参加者:53歳!
    • しっかり世代間を埋める活動になってるかなと。^^
  • 晴天率:76%!(晴26回/全34回)
    • 最近確率が落ち気味ですが、まぁ7割以上晴れですね。^^
  • 総走行距離:689.1km
    • 600km超えました!東京から北は岩手、西なら兵庫くらい。
  • 平均走行距離:25.5km!(総走行距離689.1km / 実施27回)
    • 距離的には初心者サイクリング向きですね。
  • 遠距離参加者:千葉は船橋、神奈川は湘南から。
    • 休みを合わせて宮城県からの参加者も!
  • 自転車最大ブランク:中学2年以来乗ってません!
    • ゆっくり馴らしながらなのでそんな人でも大丈夫でした~!^^
◆今後の奥トレ予定◆

今後の奥トレは、以下を予定しています。
9/12(金) 奥トレ夏秋会@早稲田!
9/13(土) 奥トレ#35 きのこBBQ
9/14(日) 奥トレ#36 奥多摩アートフェス&赤塚不二夫めぐり

参加申し込みは、こちらからお願いします。
https://ssl.form-mailer.jp/fms/0439267f209122
☆いずれも定員8名なので申し込みはお早めに!

また、それ以降の奥トレの予定や最新情報は奥トレMLにて発信しているので、
興味のある方はよかったら登録をお願いします。(7/23現在登録数:75名)

↓奥トレMLへの参加フォーム↓



◆◆

<今日走ったコース(地図をクリックするとアニメーションで見れます)>




2014年8月24日日曜日

奥多摩トレックリングのまとめ

■奥多摩トレックリングとは

  • 奥多摩から青梅までの、全長約25kmのながーい下り坂をレンタサイクルで下りながらおいしいものを食べたり、ちょっとした観光してみたり。そんな自然の中でのリフレッシュ体験を自転車で楽しんでもらえたらと思って、月に1,2回くらいのペースで企画してってます。
  • 一年を通して来るたびに季節の変化を感じながら、初めての仲間と話したり、自分のことを振り返ってみたり。自転車を返したあとは、温泉に入って近くの居酒屋で乾杯!気持ちいい一日をお届けします。
▼どんなところに行くのか
  • 基本的には季節の見どころを1ヵ所と、食事処・休憩処、参加者のリクエストに合わせて1ヵ所の計4ヵ所を1日で巡る。
  • ガイドも兼ねて先導を発起人がつとめるので、道に迷うことがなく安心。(自分で言うか)
  • 季節の見どころは、春は梅、桜、新緑、初夏にしょうぶとホタル、夏は滝、花火や鍾乳洞、秋には紅葉や巨樹巡りと、同じ道でも何度でも楽しめるので奥トレを気に入って何度も訪れてくれる人も多いです。
  • 移動距離:約20km~30km
  • 電波状況:◎au、○ドコモ、△ソフトバンク
▼奥多摩トレックリングの1日
  • サイクリング→温泉→お酒の流れで毎回、こんな一日を過ごしています。
  • 10:30~11:00 奥多摩駅集合。自己紹介&コース説明
  • 11:00~11:30 トレックリング出発。レッツゴー♪
  • 11:30~13:00 昼食。景色の良いレストランにて懇親を深めつつ腹ごしらえ
  • 13:00~17:00 季節の見どころ+@をサイクリングツアー。適宜休憩も
  • 17:00~18:00 河辺駅至近の自転車コーキ屋に自転車返却。おつかれさまでした!
  • 18:00~19:00 河辺温泉・梅の湯にてリフレッシュ
  • 19:00~21:00 駅近くの居酒屋にて打ち上げ!
  • 21:00~ 帰路。遠くから来てくれてる人もいるので、早めに解散
▼奥多摩トレックリングの軌跡
  • <2014年>
    • 5/18日:奥トレ#29「カフェ巡り」
    • 6/14土:奥トレ#30「海沢トレッキング」
    • 6/28土:奥トレ#31「しょうぶ&ホタル鑑賞」 雨のため中止
    • 7/21祝:奥トレ#32「海沢トレッキング」
    • 8/10日:奥トレ#33「きのこBBQ」
    • 8/24日:奥トレ#34「酒蔵見学」
  • <2013年>
    • 1/26土:奥トレ新年会 
    • 3/17土:奥トレ#17「釣りからの梅巡り」
    • 3/30土:奥トレ#18「奥多摩桜めぐり」
    • 4/07土:奥トレ#19「奥多摩桜めぐり」
    • 4/28日:奥トレ#20「青梅七福神めぐり」
    • 5/19日:奥トレ#21「鍾乳洞&BBQ」
    • 5/26日:奥トレ春夏会
    • 6/16日:奥トレ#22「しょうぶ&ホタル鑑賞」
    • 6/29土:奥トレ#23「御岳山トレッキング」
    • 7/21日:奥トレ#24「奥多摩むかしみち&BBQ」
    • 8/10土:奥トレ#25「鍾乳洞&花火大会」
    • 8/24土:奥トレ夏秋会
    • 9/01日:奥トレ#26「酒蔵見学&かき氷」
    • 9/21土:奥トレ#27「おくてん&聖地巡礼」
    • 10/12土:奥トレ#28「きのこBBQ」
  • <2012年>
    • 3/11日:奥トレ#1「ノープラン!」 雨のため中止
    • 3/24土:奥トレ#2「梅の公園探訪」
    • 4/22日:奥トレ#3 雨のため中止
    • 5/05祝:奥トレ#4「まちライブラリー巡り」
    • 5/20日:奥トレ#5「エミケン祭り&シェアビレッジ」
    • 6/02土:奥トレ#6「奥多摩アートフェス&川辺」
    • 6/17日:奥トレ#7「しょうぶ公園巡り」
    • 7/07土:奥トレ#8「海沢巡り」
    • 7/21土:奥トレ#9「海沢&奥多摩BBQ」
    • 8/12日:奥トレ#10 雨のため中止
    • 8/25土:奥トレ#11「夏の水辺巡り」
    • 9/23日:奥トレ#12 雨のため中止
    • 10/07日:奥トレ#13「芸術の秋巡り」
    • 10/21日:奥トレ#14「川原でプチBBQ」
    • 11/04日:奥トレ#15「紅葉トレッキング&鍾乳洞」
    • 11/17土:奥トレ#16 雨のため中止
    • 12/09日:奥トレ忘年会
▼トレックポイント情報
こんなところに立ち寄ったりしています。
  • 玉堂美術館
    • 入場料:500円
    • 開館時間:3月~11月:11:00-17:00
    • 日本庭園がとても絵になる。10代の頃の小鳥の写生とか、精緻。動きを捉えて絵にする技術と目がすごい。バックミュージックのせせらぎもなかなか。ただ、興味のない人は多いかも。美術に造詣のある人と行くのが良さそう。
  • 奥多摩フィッシングセンター
    • 釣りが4000円、結構する。でも餌の場合は放流しないと釣れないかも?
    • 釣りは3匹対1匹、もっと安くできるとこを探したい。それであれば、需要も結構ありそう。
    • ただ魚はワタは取ってもらえるけど焼いてもらえるわけじゃない、今度は準備していくことが必要。
    • あとブドウ虫をからすに目の前でさらわれた人もいた。この戦いは結構おもしろいなと。笑。
    • 肉と薪を持ち込んでBBQはできそう。ていうかこれはぜひやってみたい。
  • 吉野梅郷
    • 梅郷は7分でも全然キレイ。毎年見に行けるといいな。
    • 2012年は3/24でも3分咲きだった。2013年は3/17で7分。時期を読めるようにならなきゃ。。
    • プラムボックスで切られても梅自体はたくさんあった。このまま行くならOKでは。
    • 200円で梅の公園入れた、すごい人だった。
  • 小丹波のイヌグス
    • 小丹波のイヌグスは大きい。巨樹は力をもらえる感じでやっぱ巡れるといい。
  • <廃墟、廃線>
    • 奥多摩ロープウェイかわの駅、みとうぐち駅
    • 東京都水道局小河内線跡
【奥多摩トレックポイント】
これまでの奥多摩トレックリングで立ち寄ったスポットを紹介しています。
奥多摩散策の参考にどうぞ☆^^




各リンクをクリックすると大きな 奥多摩トレックリングマップ を表示します。


trekkling
言わずと知れた、奥多摩トレックリングのスタート地点!
自転車借りて、奥多摩巡りへレッツゴー☆

数馬の切り通し
ひんやりとしたトンネルをくぐると、小さな滝と峠道につながります!

アースガーデン
自然食をメインとした林の中に佇む一軒家カフェ。
そばにあらず、うどんにあらず、の麦切りも食べられます!

白丸ダム
魚に優しい魚道を備えた白丸ダム!地底深くに潜っていくワクワク感が味わえます!

喫茶山鳩
静かな佇まいの山鳩。テラス席もあり、メニューもかわいいです。

寸庭橋
河原に下りれる寸庭橋!誰もいない河原で渓流に耳を傾けながら横になると、
本当に気持ちいいです。

吉川栄治記念館
青梅が生んだ文豪、吉川栄治の記念館。
青梅への愛情に触れることのできる、静かな記念館です。

吉野梅郷・梅の公園
関東一の梅の郷。数百本に渡る梅が咲き乱れる様子は圧巻です。

海禅寺
立派な桜と石垣、山門を兼ね備える海禅寺。
戦国時代を今に伝える格式のあるお寺です。

へそまん総本舗
奥多摩名物へそまん!茶白2つのまんじうが楽しめます。
自転車をこいでちょっと疲れた体に甘いものはありがたいですね。^^

明白院
しだれ梅が見事な明白院。青梅七福神の福禄寿の寺としても有名です。

金剛寺
青梅の地名のルーツとなった将門伝説の梅と、
一見の価値ありの大きなしだれ桜を抱える金剛寺。毎年春に訪れたい。

にゃにゃまがり通り
猫好き必見!いろんな猫が所狭しとひしめくにゃにゃまがり通り。
自転車を降りて、ゆっくり見て回りたい。

梅岩寺
青梅一のしだれ桜は必見の梅岩寺。桜の季節にぜひ!

釜の淵公園
渓流沿いの中州が涼しい釜の淵公園。
閑静な林の中でBBQや森林浴ができますよ!

吹上しょうぶ公園
6月のしょうぶまつりの時期は日本中の色とりどりのしょうぶが咲き誇り、
ゆったりといい時間を満喫できる公園です。ほんとオススメ!

自転車コーキ屋
そして奥多摩トレックリングの返却地点、自転車コーキ屋!
つなぎの似合うコーキさんが笑顔で出迎えてくれます。^^

梅の湯
コーキ屋で自転車返したあとは温泉でまったり。
一日の旅を振り返りつつ、疲れた体を癒しましょう☆

ビストロ今
どの料理もおいしい、外れなしのお店!
今のところ奥多摩トレックリングの打ち上げのファーストチョイスです!

■奥多摩トレックリングの良さ

奥トレの良さや参加してよかったことを参加者のみなさんに聞いてみました。

▼なにより自然!

奥多摩の自然を堪能できた / 都心からそんなに離れてないのに豊かな自然にお目にかかれて東京の良さを再確認 / 東京近郊の自然を見直すことができた / 緑を堪能。マイナスイオンをたくさん浴びリフレッシュできた / 本当に違う世界のようだった! / 久々に自然に触れあえて癒された! / 自然のなかを歩くっていうのもいいな、と / きれいな景色が見れたこと / 川が想像以上に気持ちよかった / 景色と空気と青空が心地よかった / いつも山に行った後は顔が元気になり、そして声が大きく(元気よく)なるのは山からエネルギーをもらっているんだなと思います / 紅葉が綺麗だった / 奥多摩の新緑を味わえて良かった / 東京でも、近いところにたくさん緑があることがわかった / 新緑の中自転車で走るのは気持ちよかった! / 風を感じ、自然に生かされたこと / 久しぶりに自然が見れて落ち着けたのでよかった / 念願の海沢で滝を見ることができ、緑いっぱいの山を歩けたこと! / 濃い緑の中、マイナスイオンをいっぱい浴びて気持ちよかった!サイクリングとトレッキングを両方楽しめて大満足!

▼コースや立ち寄るスポットもよかった!

気持ちのいい道を走れた / 経由したスポットのバランスが良く、タイムスケジュール含めよく練られている。あっという間の一日 / ゆるやかな登り坂などいろいろなコースを走れた / 自転車の登りが楽しかった / 自転車の暑さと川の冷たさがたまらなく気持ちよかった / なかなか行けない場所の美術館にいけたので満足です!静かさがとってもよかった! / 赤塚不二夫記念館は想像以上に楽しかった / 川原のプチバーベキュー最高でした! / 今回はサイクリング+トレッキングでまさにトレックリング!という感じで、それも良かった! / 奥多摩に行くたびにある発見(あんな詫びたイイ寺が沢山あるなんて・・・) / 私にとっては少し長い距離を走れて満足 / 見つけにくい心地よい小道がルートだったのがよかった / 赤塚不二夫記念館は昭和の漫画の歴史を見れて想像以上によかった / 自転車→温泉→バーベキューの流れがパーフェクト / 鍾乳洞はよかった / 単純に、心地よい汗をかいたあとの温泉、からのビール、という組み合わせが最強でした / 普段徒歩では行けないようなところも気軽に行けたこと / 色んな所を回れて旅行気分を味わえました / 爽快。絶景。そして発見が沢山ある。裏道 / 吊り橋を渡ったのが楽しかった / 休憩場所や休憩のタイミングも最適だった / 吊り橋が楽しかったです♪ / 鍾乳洞で涼めて良かったです♪ / 涼しい&電動チャリで猛暑を忘れるコースでほんっとに良かった!川辺があんなに涼しいなんて知らなかったし、鍾乳洞の寒さに自然の不思議&威力を思い知りました / 酒造見学、ガイドの方のお話も興味深く面白くて大満足でした! / 素晴らしいきのこガーデンを知ったこと / 「つぃんくる」訪問。澤乃井が夏のベストでしたが、こちらのほうがゆっくりできてよかった / 坂道で死ぬような思いをしたあとの壮大な景色は素晴らしかった

▼初心者でも参加しやすい!

手ぶらでOKなこと。借りて乗り捨てができる / 走るペースが速くないからいい / 裏道を走るから、並んでおしゃべりしながら走れる / いざというときのヘルプを出せる人がいる / リーダーのコース先導! / 奥多摩をストレスフリーで楽しめた / 下り基調のサイクリングなので、初心者にも疲れることなくサイクリングの楽しさを知ってもらえる / 地元を良く知っている人にガイドしてもらうことで、お楽しみ濃度が上がるのが素晴らしい / ぽかぽか陽気のなか、初心者にも無理なくのんびり楽しめたこと / 初心者にも優しいコースだったので、ついていけた / 地元の人しか知らないようなお店に行ったり裏道を通ったり、奥多摩は素敵なところだと知ることができた

▼いい自転車に乗れる

安い値段でいい自転車に乗れる / コーダーブルームは乗ってもらって初めて良さが伝わる / チャリのクオリティがヤバい / 初めて電動自転車に乗れた / 電動自転車の偉大さを思い知りました

▼おいしかった!!

食べ物がおいしいこと(そばやあんみつなど) / 美味しいごはんが食べられた / メシと酒席! / ご飯おいしかった(≧∀≦) / 清流ガーデンのかき氷甘酒味 / 何が良いって、レストランの選択が良かった / 打ち上げのお店のご飯が美味しかった / きのこ園で、BBQをお腹いっぱい食べられたり、ゆっくり過ごせた

▼盛り沢山なところ!自転車の楽しさを実感!

自然だけじゃないこと / 自転車で濃い一日が過ごせること / 自転車の楽しさを垣間見れたこと!景観も抜群で、特に下っている時は最高に気持ち良かった / 奥多摩の大自然の中を風を切って走り、ステキな人々と触れ合い、露天風呂に浸かり、最後に美味しいお酒を飲み交わし、言うことなし!! / 久しぶりに乗った自転車の楽しかったこと楽しかったこと!緑の凄さと風の気持ちよさに感動しました! / サイクリングの面白さに気付きました!! / 山を自転車で走れると思ってなかったので、個人ではできない経験ができた / 大自然に触れられた+素敵な方々と出会えた+休日をもっと充実させようという気持ちになれた / 自転車でしか味わえない楽しさがある / 皆さんと楽しく一日トレックリングができて、温泉に行ったり、美味しい焼鳥屋で飲めた / 100点満点です(≧∇≦) / 車だと素通りしてたところ、徒歩だと体力的に行けないようなところを巡れて、土地の魅力を凝縮して味わえたようなお得感がありました。笑 / 充実した1日で、3日分くらい楽しめた^ - ^ / 本当に盛りだくさんで、こんなに色々行けるものなんだな~、とすごく得した気分 / もう、全部良かったです笑。内容もすごく充実していてこんなに1日にたくさん体験できるイベントはない!ありがとうございました!こんないい体験は家族でも参加したい人もいるだろうなと思いました / 奥多摩自体の広大な自然に癒され~、みんなで走っているけれど自分のペースで楽しめるゆるさ~、そしてスムーズすぎる進行~、運動→温泉(貸切りでゆったり入浴時間もよかったです)→BBQの流れ、イベント前後情報提供や写真UPの早さ、などなど最高でした! / 久しぶりに自然を満喫!スポーツの秋と食欲の秋もあわせて満喫できました! / 予想以上の滝の迫力と違う年齢層の方とのコミュニケーション、自転車もずっとくだりで気持ちよかった / 自然がきれい、東京から近い、みんなとワイワイ楽しい、スポーティな自転車で山をスピード出して走れて気持ち良い

▼いい気分転換になった!

最近もやっとしていたことがスッキリ / 自転車に乗りながら、ボーっとできる時間が多い / ゆったりとした時間の流れの中で、自然からパワーをもらえた感じ / 10年振りに河原で水切りをすることができた / ふだん自然と触れ合う機会がないので良い気分転換になった / 坂道を下る時の疾走感がたまらなかった!!嫌なこと全部吹っ飛んだ!! / 自然を感じてリフレッシュできた / 普段使わない心と身体の部分を動かす事の大切さ、それによって普段の生活が活性化する事を実感しました! / 久し振りでしたが変わらぬ心地良さがありました / 気持ちよかったー!あと、とにかく奥多摩に行きたい!がいったん解消されました(笑) / 何だか中学生の頃の林間学校を思いだしました!やはり夏は海ばかりでなくキャンプも最高ですね!又行きましょう、今度は一泊して肝だめしやりましょう / 自然たっぷりで、仕事とか普段のストレスを忘れてのんびりできた / 本当に気持ちがいい時間でした / 健康的な週末を過ごせた

▼読了本の交換もイイ!

書籍のexchengeタイムが良いコミュニケーションのきっかけになりました / 読了本の交換ができること / 本の交換により初対面の方の人柄に触れやすかったこと / 本の交換会とか新鮮でよかった! / 他の人が読んだ本の感想を聞けた

▼温泉が気持ちいい!

なんといっても気持ちよく温泉につかれた / 温泉に入って帰れる / 冷えた体に温泉が最高でした / やっぱり旅終わりの温泉は最高でした!初めて会う女性同士で、裸の付き合いが出来るのもいいと思いますw

▼集まってる人たちがいい!

色々な業種の人が居て面白い / 友だちが増えたこと / 訪問地と人! / 一人では気づかなかった楽しみかたを知った / 素晴らしい方々に出会えたこと / 参加者さんが皆さん話しやすい方ばかりでずっと笑って過ごせて良かった / 今回はギャグ満載(笑)みんなの笑顔が何だか嬉しかった / みんなに会えてよかった!!楽しかった!! / 友達の輪が少し広がった / 大人数で自転車に乗ることがなかったので、面白かった / ほとんどの方が顔見知りだったので、気兼ねなく過ごせたこと / 最後らへんには皆自然と連携とれてて合図出しあったりしてておもしろかったです / アットホームな関係性で楽しめた / 予想外の出会いがあった / 楽しい人達に会えたこと

■奥多摩トレックリングの裏目的

実は、発起人は奥トレを通して、こんなことも一緒に考えていけたらなぁとか思っています。
  • 「みんなでサイクリング」体験を通した、アウトドアコミュニティをつくりたい
  • 自転車へのハードルを下げ、日常生活でも自転車を楽しむ機会が増えたらいい
  • 多摩のことや地域のことを知り、自分の暮らしを考える機会になるといい
あわよくば…こんなこともできるといいなぁ
  • 奥多摩の放置林となってしまっているスギ・ヒノキ林の広葉樹林への転換。
  • 森林資源を活かした、「緑のダム」づくり。
  • 多摩川のアユが中流域まで戻ってきている。ただ、遡上しきるには撤廃すべき堰がある。生態系の回復に取り組めるといい。
  • 上流ではキレイな多摩川の水が、生活排水を経て汚水として東京湾に流れ、泳げない東京湾を作ってしまっている。いずれは、東京湾を泳げる海にしたい。
  • クルマから自転車に乗り換えることでの環境寄与。排気ガス減少、ヒートアイランド解消。
  • 交通からエネルギーの使い方を見直せたら。発電・蓄電についてできることを考え、最終的には脱東電を…なんて。
  • 自然エネルギーでの発電ができた上で、奥多摩の移動手段を電車、電気バス、電動タクシー、電動バイク、電動自転車に塗り替えていくのはどうだろうか。
▼奥トレ読了本交換会
  • 旅へ出かけること、本を開いて最初のページを読むことは、身の回りの世界からの出発。旅と読書はそもそもはじめから、気分の上でよく重なっている。
  • 交換本図書館 http://book.akahoshitakuya.com/u/492016

■みんなのトレックリングレポート

【メディア】
【ブログ】

■企画ノート(メモ)

▼奥多摩を楽しみたい理由
  • 奥多摩トレックリングのガイドのため
    • 自分が奥多摩を知っている必要がある。
    • 自分なりに問題点を掘り起こして、その解決方法に奥トレがどう絡んでいるかを整理したい。
    • 奥多摩に働きかけることで、暮らしている方との関係作りを進めたい。
    • 奥多摩で生まれている企画やら取組の情報は都心に届いてない感覚。ここをサポートすることができるといいと思う。
  • エネルギー政策を覆すため
    • 奥多摩にある天然資源を使って、都心の原子力推進活動やエネルギーの作り方を問い直したい。本当にこれでいいのか、という確信を持ちたい。
    • そのためのお金の作り方、そして活かし方を考えたい。
  • 百万ドルの夜景より、満天の星空を。
▼奥多摩地域でやってみたいことの案
  • 自然と遊ぶ
  • 奥多摩ならではの生き物と出会う
    • 野鳥観察:野鳥の名前を意識したり、動きや鳴き方などの生態を観察して目からウロコを落としてもらう。
  • 奥多摩の鉱物探し
    • 熱電発電鉱物の発見
      ⇒奥多摩で採れる鉱物にはどんなものがあるんだろう。石灰以外でも何か有用な鉱物が見つかれば、一気に資源大国になれるのでは?
  • 書道
    • 山頂書道とか、水墨画とかもおもしろいかも。
  • ツリークライミング
    • もともとは、アメリカ発祥の"木登り"で、アーボリスト(樹芸家)と呼ばれる人々が、樹木を管理したり、遺伝資源を保存したりするために開発した技術で、そうした専用道具を使うので、体力や木登りのテクニックがなくても、誰でも容易に体験できる。しかも、樹木と触れ合うことによる癒し効果(ツリーセラピー)で、注目度が高いアクティビティ。
▼近隣施設
  • 奥多摩都民の森
    • 毎月イベントをやっている(中には100円で参加できるものも!)
    • 下見も兼ねて、どこかの回に参加してみる
  • 山のふるさと村
  • こすげ村
    • こすげ村にもアクティビティがたくさんある。大菩薩峠なんて、ぜひ行ってみたい。
    • 山梨県がこんな近くにあるってことを知ってもらういい機会になるかも。
▼森林資源を活かした取り組み
  • 木の家
    • 取り組み
      • 檜原村で多摩産材を利用した中学校などを見学し、校舎等の木質化は教育効果や健康に良い影響を与えていることがわかった。これはうまく使えないかな。。。
      • 天然住宅という取り組みがある。
    • そもそも、どんな家に住むべきか
      • アレルギー源は接着剤!?アトピーやアレルギー源が実は住宅ということもある。接着剤は合板や集成材をはじめ、一軒あたり、ドラム缶1本分(約1トン)も使われている。人間が1日に呼吸する量は約20kg(飲食物の4倍以上)。影響がないわけがない。
      • 住宅寿命は30年!?日本の住宅寿命は平均30年。アメリカやイギリスに比べると非常に短い。ローンが終わった頃に建て替えとなってしまうので、一生ローンに苦しむことになる。
      • エアコンいらずの家もある。エアコンいらずの住宅も今は建てれる。ソーラー発電もいいけど、長く使う家だからこそまずは省エネから。長い目で見るとその方がいい。
      • 国産材を使っているか。日本では住宅の多くが海外の木材で建てられている。それが途上国での過度な森林伐採につながっている。逆に国内の山林は手が入らなくなっていて、林業衰退中。。このままでいいのか。
  • 木の○○
    • 木の食器をつくるワークショップっていうのがある。フェアウッド。これは奥多摩でもやれそう。
    • 竹あかりをつくるワークショップっていうのはいいかも。お祭りとかでもめっちゃ使えるし。
    • かつては電信柱は杉だったが、キツツキが穴をあけるためコンクリートになった。また電信柱を杉に戻すのは無理でも、穴をあけられても良い何かになら変えられるのか。。
    • テーブルひとつができるまでの物語を想像する。もしかしたら、ちょんまげ頭の江戸時代の人たちが植えた苗木が最初で、それをみなで手入れして、山から木を出す人がいて、製材する人がいて、加工する人がいて…大勢の人に育てられて、製品になったあとも人間とともに生き続ける。毛も生えてないし鳴き声も上げないけれど、木は私たちにとってとても身近な生き物。
  • 木で教育
    • 林間保育というか、移動保育っていうのがある。奥多摩でもできるのでは?
  • 人が少ないからこそできること
    • 山小屋を建てる
      • 30人300万円(1人10万円)で山小屋を建てられないか。若くて行動力のある切り込み部隊が必要。当人に金はなくても、小屋を建てるまでは山を絶対に降りないという若さと血気に満ちた奴。
      • 奥多摩町に家を買ったら160万円の補助が出るらしい。しかも中古住宅なら1000万円くらいで超広い家が買えるらしい。
    • 木を切り倒す
      • 木は立っているとそれほど高く感じないが、倒れてみると下から見るよりずっと大きかったことがわかる。そして木は倒れるとき少なくとも2m、ときには5mも倒れる方向に飛ぶ。そういったことを体験する。
  • 風土を絡めて
    • 廃校を宿泊施設にしている事例として、さる小というのがある。理科室、図工室、音楽室など自由に使える上に、夏期はプールも使えるとのこと。参考になるかも? 
  • 都心でもできること
    • 社会貢献型のクレジットカードっていうのがある。「吉野川カード(吉野川の環境を守るためのカード)」こういう形で、奥多摩エリアの活動を応援するためのカードが作れないか?
    • ドングリの会(1981年に発足)という活動は、本を出版して1冊買ったら木が増えるようなこともしている。こういった活動も都心の人たちが入ってきやすい活動になるのでは。
    • 森の管理は、たもかくがやってるような本との交換での1反オーナー制度なんかもありでは?
  • その他雑記
    • 野外映画 / 体育館でも映画 / 教室の黒板でマンガ / 製材所で作りたいものってなんだろう / 奥トレバスは欲しい / 保育つきのイベントはニーズが高い / バスケとか単純に気持ちいい / わさび田収穫体験 / 朝は奥多摩湖の朝焼けを見れたらいいかも / 校庭でキャンプもいいかも / 山芋料理大会 / 鍋対決合戦 / 魚釣り / トレッキングコース / 八王子から秋川街道を抜けてまわりみち
    • 奥トレ追尾システム:奥トレで使う自転車に、GPSをつけてスタート⇒ゴールまでの位置情報追跡・追尾サービスをつけられないか。どんなところに寄っているか、その近くでどんな見所があるかをこちらから送り込んだりできればいいかも。⇒このシステム作って、提案してみようか。
    • GPS連動クーポンサービス:そして、先着5名にはこんなサービス、次の5名にはこんなサービス、、って先着順のサービスを作って送りこんでみる。クーポンは画面を見せることで発行となれば、足を運ばざるを得ない。
      ⇒確実に客足の見込めるものになるので、賛同してもらいやすいかも。
    • 環境貢献度の定量算出:さらにトレックリングの自転車を使うことでどのくらい環境に貢献したか?を樹木に換算して一日の最後に送る。この単位をどうするか。。。トレックリング1回で樹木1本(都心への往復は樹木1本分に相当するって聞いたから)画面では、○○さんは1ヶ月でx本、コミュニティ全体ではxxx本分の二酸化炭素排出を抑えることができ、またコミュニティ内での○○さんの”環境ランキング”順位はyy位となる、でゲームにする。
    • 自転車コーキ屋との連携:コーキ屋さんの講座情報なんかも流していきたい
    • 同じようなサービスをしているところを紹介する
      • 箱根「マウンテンリッパー」
    • 前泊コース:遠すぎる人が前泊する場所を確保してもおもしろいかも。A-yardとか泊まってみたいし、日曜にやるパターンで試してみてもいいかも。
    • 乗り比べイベント:自転車の乗り比べができるように、バラエティを揃えられるとなおいいかも。期間限定で「有名ブランドのロードバイクにのれる」イベント(割増料金で)(買うときの参考にいろいろ乗ってみたいという声もある)
▼奥トレ準備
  • コースについて
    • 集まる人の興味がバラバラのいいところと悪いところがある。次につながりやすくするには視察ツアーのような形がいいかも。テーマを決めて、そのテーマに興味のある人たちで一緒にめぐるような形かな。
  • 服装について
    • ハイキングその他のアウトドア活動にふさわしい靴や服を用意することを推奨します。
    • オリジナルグッズの検討
      • 奥トレタオルって作れる?1枚600円で作れるらしいが、1,000円で買ってもらえるならありかな。そんなに数がはけないから経済的なものにつながっていかないのが難点かな。
      • 行き当たりばっちりって後ろに書いたTシャツやポロシャツはいいかも。シャツ割。トレックリングとか奥トレのTシャツを着て走ると500円引き、とか。着るだけでPRになるし、話題にもしてもらいやすい。
      • ビーサンが温泉上がりにあるといい。うちわとかつくれないかな。
  • 運営側の持ち物
    • 参加者名簿 / パンフレット / 湿布 / 虫よけスプレー / おつり / 読了本 / 自転車手袋 / 水 / 温泉用のタオル / 塩飴・スポーツようかん・チョコとか / ばんそーこー / 携帯ポンプ / カメラ / ホッカイロ / 着替え / 充電された電池 / 携帯電話 / カタルタ
    • しおりはスマホで見れるしGoogleドキュメントの形式がよさそう。
      • 森の効果とかもまとめて書いておきたい。海との違い、都会との違いを。
  • 電車の時間
    • 自分の向かう電車を教えておいて、青梅から一緒に行ける人は電車の中で紹介しちゃうのも手。
  • ツアーレポートについて
    • レポートをどうつくっていくか、決められていない。写真の共有方法と一緒に考えていく必要がある。facebookの写真アルバムで十分かな。。メディアミックスを考えてみてもおもしろいかも。リレー小説をレポートと並べて読んでもらうとか、小説から始めてマンガを目指すとか。まぁできることを持ち寄るうちに自然とそうなるのがいいのかもしれないけれど。
    • あと、今は写真だけになっているのでアクションカムで撮った映像を使った動画作成などを考えてみるのもおもしろいと思う。
    • ツアー中のtwitterやFBへの投稿は結構難しい。ただリアルタイムの方が情報としては価値が高い。ここをどうクリアするかは検討の余地あり。

2014年8月15日金曜日

企画の作り方

■前提条件はしっかり煮詰める!


  • 前提条件は自分たちを守る為に設定するものでもあり、また過剰にサービスをしている際にその事実を顧客に認識してもらう為にも記載をしておく必要がある。だから、可能な限り詳しく記載をしておくこと。
  • 方向性が間違ってしまう場合にも、この前提条件で照らし合わせたりできる。
  • 仮説・検証に基づいて仕事をするうえで重視しなければならないのは、天候、お祭りや催事、行事など先行情報。日常の発注でも経験情報は三割くらいにして、七割は先行情報をもとにしなければならない。

■企画のタネを見つける


  • 音楽業界に従事する人はレパートリーとアーティストに精通していないといけない。僕はよく頭の中に1000曲持っていろと言うんですけど、知っていないと始まらない。日本の歌手の物足りないのは、外国のものとかライバルの作品を聴かなかったりする。一見正論のように聞こえるけど、情報の蓄積としては非常に少なくなって、似たような歌しか作れなくなる。だから勉強不足。
  • 具体的に我々(海塾)が行政や企業とどのように付き合うかですが、まず前提として海塾が開催するイベントは、参加者から参加費をいただかないというポリシーを持っています。しかし、お金がないと事業は成り立ちません。そこで、最初は行政の事業としてスタートさせ、人が集まることを企業に見ていただき、その活動資金を企業の支援でまかない、独り立ちできるようにする。参加者は無料だと集まりやすいわけで、できるだけ入口のハードルを下げることで、多くの方に参加してもらうことが大切だと思っています。人が集まればメディアも注目するし、企業も参加意欲が増していきます。行政の事業からスタートした事業は最初から「公共性」が担保されていますから、大企業も社内稟議を通しやすいんです。
  • 「人にもよりますが、だいたい50本くらいは書けちゃうんですね。そんなに努力しなくても。自分の手に負える範囲で。でも、その先はうなりながら、あるのかないのかよくわからないので、恥を捨てて引っ張り出してこないと数がつくれなくなるんです。そんな窮地に追い込まれた状態でないと、他の人が考え付かないようなアイデアは出ない、ということなんだと思います。
  • 「やりたいこと」「やるべきこと」「できること」の3つの輪を交差させ、輪が重なり合う中心部分を拡張させていくこと。(やることを変えるのではなく、増やして領域を重ねていくこと)

■イベントを企画する

▼イベント開催形態
  • ポットラック方式:
    • 一品持ち寄り形式のこと。和やかな雰囲気を作りやすいが、値段を安くしないと割高感が出る。あと、直前過ぎると準備もできない。
  • 旅館に泊まって飲む:
    • 宿について。鳳明館本館(近所に別館もあります)地下鉄春日駅から徒歩5-6分。じゃらんで空室確認・予約できる。<http://www.jalan.net/>
    • 有形文化財の老舗旅館で、雰囲気いい。宿の人も親切。大浴場は24H使用可。(ただし夜中だと少しぬるくなってしまうので、お湯を足した方が良いかも)浴衣、タオル、歯ブラシは、宿泊予約人数分は用意してくれる。部屋にはコップや栓抜きもある。
    • 箸、皿、ゴミ袋は自分たちで用意しました。頼めば貸してくれるのかも。
    • 宴会のゴミは部屋に置いていっても構わないと言われたけど、出来る限り分別してまとめるところまではしました。何時からチェックイン可能かわからないけど、うちらは金曜日の19時からにして、チェックアウトは翌朝10時。宿泊、日帰りそれぞれ10人ずつぐらいだったので、3部屋並びで抑えてもらって1部屋を宴会用、ほか2部屋を寝る部屋にしてました。(部屋自体はつながってない。つながってる部屋もあるのかな?)
    • 宿代は、一人あたまが宿泊:4,700円 日帰り:2,100円
    • 食事や酒は出ないので、駅周辺の店で買出し(持ち込み料は無料)。※宿代は時期によって変わるかも。当初の買出し予算は宿泊の人:3,300円 日帰りの人:1,900円(徴収時の端数を避けたくて、トータルがそれぞれ7000円と4000円になるようにしてます)
    • ただ、到着が遅かった人や、差し入れもってきてくれた人については適当に差っ引いてます。(※実はドタキャンがでることを想定して、宿泊も日帰りも少なめで宿には予約してました)なので最終的にはその分費用が浮いてます。(予約人数の変更は、泊まりは5日前まで、日帰りは3日前までって決まってたけど、当日変更もできました。なので少なめで予約しておいて当日増えたらその分追加って形でいいと思います。人がどんどん入れ替わるので、申告しない限り宿側には正確な人数はわからないはず)買出し総額は32000円ぐらいで、最終的に13000円ぐらい余りました。
    • 買出しについて。食事についてはオードブルを事前予約して当日取りに行きました。酒屋も近くで遅くまで開いています(駅から宿に行く途中に2-3軒あり)。あとキャンドゥとか、焼き鳥やもあります。ちょっと歩くとスーパーもあります。
    • その他。予約するときに、「~様」と名前を伝えておくと、宿の玄関に、名前入りの札を出しておいてくれます。(注:うちらのときは東大の学生も宴会やっていて「東京大学様ご一行」って札が並んでました。うちらは幹事の名前だけだったので負けた感が。なんか面白い団体名つけるとよいかも!)
    • 学生街で、コンパには慣れているなので、宿の方もとても親切で、理解があります。新年も学生が沢山利用するので、鳳明館の予約が一杯な場合は、周りにもいくつか同じような宿があります。
  • チケット:
    • ただのチケットでなく、その半券があると何かができる、とか、一枚のチケットで他の人も誘って参加ができるようになってる、とかにしてもいいかも。
▼いつやるか
  • 特異日の確認
    • 気象特異日というものがある。気象特異日とは、一年のうち、ある特定の日に、その前後と比べて、偶然とは思えないほど多く、ある特定の気象現象が現れる傾向が強い日のことをいう。例えば、1/16や3/14、6/1などは晴れの特異日、反対に、3/30、6/28は雨の特異日。
▼どこでやるか
  • スペースマーケット https://spacemarket.jp/

■企画の本質に目を向ける


  • 目標はより多くを知ることではなく、より多くを無視し、忘れ去ることである。そうすれば本質に目が向き、少数の重要な機能だけに集中することができる。
  • 物事を突き詰めてみると、最後に行きつくのは、何かをやりたいという欲求と、学ぶ意志、そしてものを見抜く力になる。
  • 「これからは問題を素早く解決するヒトが偉いんじゃなくて、いかに面白い問題を作ることができるか。そのままではどうにもならない問題を、ドラマチックで興味深い問題に作り変えることができるかがポイント」
  • 英雄の旅の物語は3つの部分に分けられる。旅立ち、新たな世界に入る「イニシエーション」、そして帰還。挑戦、困難・挫折・絶望の末の出逢い・成長、そして成功と置き換えてもOK。
  • すぐれたアイデアは身近で、簡潔で、実感がある。それが「手のひらに乗る」ということ。
  • デザインは大事だけど、機能にすぎない。いくらかっこよくても形としてわからなきゃ意味がない。

■プレゼンする


  • プレゼンの基本は、相手が10人いたら、相手に合わせて10通りのメッセージを伝えること。これに尽きますね。もちろん、企画書も10通り作ります。
  • 自分のアイデアを推進したい人々は、内外の聴衆を説得しなければならない。もしその場にいる全員があなたと同じ意見なら、プレゼンテーションを行う必要などないではないか?その代わりに1ページにまとめたプロジェクト報告書を印刷して全員に配れば、かなりの時間を節約できるはずだ。そう、我々がプレゼンテーションを行う理由は、言い分を主張し、一つの、あるいは複数のアイデアを受け入れさせることである。自分のアイデアに自信があるのなら、それを売り込もう。できる限り主張を通し、プレゼンテーションの意義を果たそう。聴衆はあなたに感謝するだろう。なぜなら、心の底では誰もが説得されたがっているからだ。
  • 核となるメッセージを見いだし、それを分かりやすい形で表現することだけでも、プレゼンターにとってはかなりの難題だ。では、「なぜそれが重要なのか」は?人々が一番つまづきやすいのはこの部分である。プレゼンターにとって自分の題材はあまりに身近な存在であるため、なぜそれが重要なのかは明白であり、改めてアピールするまでもないような気がしてしまうのだ。しかし、人々(大部分の聴衆を含む)があなたから聞きたがっているのは、まさにこの部分なのである。「それは我々とどんな関わりがあるのか?」こうした問いに答えるためには、筋の通った議論に加えて、相手を説得したり、感情に訴えたり、共感したりする必要がある。ここで言う共感とは、ある事実がプレゼンターにとって明白であっても、みんながそれを分かっているわけではないことを知ることである。
  • スピーチを分かりやすく演出するビジュアルを生み出すべきか?それとも、会議後に読む資料のようなスライドを作成すべきか?大抵のプレゼンターは2つの間を取って妥協しようとする。その結果、スピーチを演出する視覚効果に乏しいビジュアルが作り出され、読みづらい(ゆえに、誰も読もうとしない)、文字やデータだらけの文書のようなスライドが生まれる。こうした疑似文書は非常に読みにくい代物である。文字や画像が載った小さなスライドを延々と印刷しても、文書の代わりにはならないからだ。
  • SNR(シグナル/ノイズ比)とはスライド等のディスプレーにおける、無意味な情報に対する意味のある情報の比率を指す。目標はスライドのSNRをできる限り高くすることである。認知上の過度の負担に人は対処できないものである。新しい情報を効果的・効率的に処理する人間の能力には限界があるのだ。高いSNRを目指すことは、人々にとって分かりやすいデザインを作り出そうとすることを意味する。
  • 知っている人は「自分だけがわかっている」と感じてくれて、知らない人は「なになに?」と興味を持つ、ちょうどこのラインを狙えば、みんなが「ちょっと特別なものを観ている」という気分でテレビを見てくれる。

■作戦立案時の着眼点


  • 効果、メリット、重要度、注目度が拡大傾向にあるか
  • 仕事の品質が向上するのか、コストが下がるのか、納期が短縮されるのか
  • 仕事のインプットが減るのか、プロセスが変わるのか、アウトプットに付加価値がつくのか
  • グループ内の仕事が増えるのか減るのか、仕事の質が変わるのか
  • 意思決定方法が変わるのか、ルールや手続きが変わるのか、
  • 能力向上が図れるのか、新たな規範が作り出されるのか
  • これまでに実施したことのない施策があるか(何度も実施したが効果的でなかった実施事項をまた設定しても、同じ結果になる可能性が高い。あえてまた盛り込むなら、なぜ今回は効果的だといえるかを示す必要がある)
  • 問題の真因や新たに発見された要因への対策が実施事項案に盛り込まれているか(その実施事項があるからこそ問題解決になるはず)
  • どのようなリスクがあるか
  • あえてそのリスクをおかすだけの成果が期待できるか
  • リスクへの対処方法は盛り込まれているか(解決できなかった逆機能などはないのか)
  • リスクは明確に示されているか(面倒くささや気の回しすぎによるリスクもある)
▼問題をどう解決するか
  • 問題は解決すればいいというものではない。いつ解決するか、どのようにして解決するか、ということも大切。
▼万が一のリスク対応
  • もし学生が機動隊に暴力的な手段で対抗しようとすると、鉄パイプを持てば彼らは楯を持ってきて、放水したりします。学生側が武器をもっと強力にすればガス弾を使います。武装競争をすれば、どうしても警察の方が強くなる。そして、学生運動が終わったときに警察は武装解除をしませんから、そのまま残る。要するに、一つの結果は、より強く武装された機動隊を残すということになる。それは普通の頭脳があれば初めから予想できるはずです。
  • それでもやるということはもちろんあり得ると思いますが、社会的行動なのだからどういう結果を及ぼすかということを考えなければ運動ではない。
  • リスクへの対応の仕方の重要ポイント
    • リスク要因の発生確率を引き下げること
    • そのトラブルがもたらす結果に対する事前の備え
    • トラブル発生時の対応

■ブルーオーシャンを見つける

▼バリュー・イノベーション
  • イノベーションをともなわずに価値だけを高めようとしても、それだけでは市場で抜きん出るまでにはいたらない。価値を重視せずにイノベーションだけを実現すると、技術主導で市場のパイオニアにはなれるかもしれないが、えてして買い手には受け入れられない
    • バリュー・イノベーションを成し遂げれば、「価値とコストはトレードオフの関係にある」という、競争を前提とした戦略論の常識から解き放たれる。
▼レッド・オーシャン vs ブルー・オーシャン
  • レッド・オーシャン戦略
    • 既存の市場空間で競争する
    • 競合他社を打ち負かす
    • 既存の需要を引き寄せる
    • 価値とコストのあいだにトレードオフの関係が生まれる
    • 差別化、低コスト、どちらかの戦略を選んで、企業活動すべてをそれに合わせる
  • ブルー・オーシャン戦略
    • 競争のない市場空間を切り開く
    • 競争を無意味なものにする
    • 新しい需要を掘り起こす
    • 価値を高めながらコストを押し下げる
    • 差別化と低コストをともに追求し、その目的のためにすべての企業活動を推進する。
▼ブルー・オーシャン戦略の6原則
  • 策定の原則
    • 市場の境界を引き直す
    • 細かい数字は忘れ、森を見る
    • 新たな需要を掘り起こす
    • 正しい順序で戦略を考える
  • 実行の原則
    • 組織面のハードルを乗り越える
    • 実行を見すえて戦略を立てる
▼戦略キャンバス
  • 既存の市場空間について現状を把握する
▼四つのアクション
  • 付け加える
    • 業界でこれまで提供されていない、今後付け加えるべき要素は何か
  • 取り除く
    • 業界常識として製品やサービスに備わっている要素のうち、取り除くべきものは何か
  • 増やす
    • 業界標準と比べて大胆に増やすべき要素は何か
  • 減らす
    • 業界標準と比べて思い切り減らすべき要素は何か
▼アクション・マトリクス
  • 四つのアクションを漏らさず実現して、新たな価値曲線を描く
▼優れたブルー・オーシャン戦略の価値曲線の3つの特徴
  1. メリハリ
  2. 高い独自性
  3. 訴求力のあるキャッチフレーズ
▼市場の境界を引き直す6つのアプローチ
  • パス1:代替産業に学ぶ
  • パス2:業界内のほかの戦略グループから学ぶ
  • パス3:買い手グループに目を向ける
  • パス4:補完財や補完サービスを見渡す
  • パス5:機能志向と感性志向を切り替える
  • パス6:将来を見渡す
▼戦略をビジュアル化する4つのステップ
  • ステップ1:目を覚ます
  • ステップ2:自分の目で現実を知る
  • ステップ3:ビジュアル・ストラテジーの見本市を開く
  • ステップ4:新戦略をビジュアル化する
▼非顧客層の3つのグループ
  • 第1グループ:市場の縁にいるが、すぐに逃げ出すかもしれない層
  • 第2グループ:あえてこの市場の製品やサービスを利用しないと決めた層
  • 第3グループ:市場から距離のある未開拓の層
▼効用を妨げる要因を探り出す重要ポイント
  • 購入:納品:使用:併用:保守管理:廃棄
  • 顧客の生産性:顧客の生産性向上を妨げる最大の要因はどのステージにあるか?
  • シンプルさ:シンプルさを妨げる最大の要因はどのステージにあるか?
  • 利便性:利便性を妨げる最大の要因はどのステージにあるか?
  • リスク:リスク低減を妨げる最大の要因はどのステージにあるか?
  • 楽しさや好ましいイメージ:楽しさやイメージのよさを妨げる最大の要因はどのステージにあるか?
  • 環境への優しさ:環境への優しさを妨げる最大の要因はどのステージにあるか?
▼顧客の密集する価格帯
  • ステップ1:顧客の密集する価格帯を見極める
  • ステップ2:顧客の密集する価格帯の範囲内で価格を決める
▼ブルー・オーシャン・アイデアインデックス
  • 効用:比類ない効用はあるだろうか?この製品を何としても購入する理由はあるだろうか?
  • 価格:多くの人々の手に届きやすい価格か?
  • コスト:目標コストを達成できるか?
  • 導入:導入の障壁にあらかじめ対処してあるか?
▼戦略実行にともなう組織面の4つのハードル
  • 意識のハードル:現状に浸りきった組織
  • 経営資源のハードル:限られた経営資源
  • 士気のハードル:やる気を失った従業員
  • 政治的なハードル:強大な利害関係者からの抵抗
ティッピング・ポイント・リーダーは、きわめて大きな影響力を持つ要因だけにひたすら勢力を傾けて、ブルー・オーシャン戦略の実行を妨げようとする四つのハードルを乗り越える。

デザインについて


  • トースターにとって1日の1%が「実用性」を発揮する時間で、99%は「有意性」を示すための時間である。それなら、見た目が美しいほうが良いのではないだろうか。

twitterの活用について

■twitterの考察

▼twitterの使い方
  • リストをいくつも作れる
  • キーワードで検索をかけれる
  • 自分のつぶやきページをRSSリーダーで登録しておくことで全部残せる
  • RTのみでも自分の考え方や興味を持っていることを知ってもらうことができ、またヒントをくれた相手への感謝と応援を同時にすることもできる。
▼興味のある分野の人たちを片っ端からフォローしてってみる
  • 読む量のコントロールはできる。残したい情報は残せる。
  • 取りたい情報を取れるようにすることと、自分の発言力を強めたい、実現しやすくしておきたい。
  • インプットの強化というところでフォローする人を増やしていくと、以下のルールを越える必要がある。
    • 2000人ルール
      • 「twitterでフォロアー数に関係なく自分がフォローできるのは2000人まで」「相互フォロー」の活用(フォロー解除&新規フォロー)でクリアが可能。
    • 10%ルール
      • 「twitterではフォロアー数の10%増の人数しか、フォローできない」このルールに入ると、わざわざ自分がフォローしている人を解除しなくても、誰かに新たにフォローしてもらえれば自分のフォローできる人は増えていく。
  • フォロー解除した枠でどういう人をフォローすればよいか。
    • 興味の軸で最新のつぶやきからフォローする(まさに今twitterを使っている人であれば、フォローを返してくれる可能性は高い)
    • フォロー数、フォロアー数の多い人をフォローする(相互フォローのルールをよくわかってらっしゃる)
▼注意点
  • twitterをやってて家に侵入された女性が増えている。iPhoneの人は「設定⇒一般⇒位置情報サービス⇒カメラ」をOFFにしておくこと。これがONだと写真に撮影した場所のGPS情報が埋め込まれてしまう。
  • リフォローはするが、DMは見ない。それも『最近DM見てないなぁ』とつぶやきながら。強烈なクレームをする方は、自分の世界で語るタイプだから。
▼Twitter活用方法
  • Twitterのようなソーシャルメディアは多くのサポーターを集める必要がありながらもお金をかけることが難しいNPOにこそ有効な手段であるはずなのに、それを使わないなんてモッタイナイ!
  • NPOの目的は簡単に言ってしまえば、行っている活動の趣旨を理解してもらい、賛同してもらえる人を数多く集め、その支持を長くつなぎとめておくこと。これは企業の活動目的とほぼ同じ。違いは、企業はその製品やサービスによって利益を上げることができるから、広告に多くの資源を投入できるが、NPOは活動に資源を投入するために広告に使える資源が非常に少ない。支援者を集めることは重要だけど、そのためにかけるお金も労力もない、それがNPOの悩みなのではないか。実は、その悩みを解決するものこそがTwitterに代表されるソーシャルメディア。ソーシャルメディアに労働力以外に費用はかからない、しかも、その労働も広告活動に浪費されるのではなく、新たな喜びと可能性を生み出す貴重な時間にもなる。
  1. まずはフォロワーを増やす
    • 伝えたい情報がある場合、その受け手を増やさない限り、その情報は伝わってゆかない。RTという口コミで情報が伝わっていくTwitterではまずフォロワーを獲得することが情報を伝播するために重要な要件になってくる。
    • Twitterをはじめたらまずはフォロワー数を増やすことを目指そう。ただ、それは単にフォロワー“数”を増やすことではない。情報の伝播を効率的にできるようなフォロワーを増やすことが重要だ。そのためのカギとなるのは、コミュニケーションと影響力。
  2. リプライはこまめに。
    • フォロワーがある程度増えると、情報を発信するたびに、その情報に対するリプライが返ってくるようになる。そのリプライは単に情報をさらに伝播するRTであったり、具体的に意見を投げかけてきたりさまざまだが、基本的にそのようなリプライにはすべて返事すべきだ。リプライを返してきた人たちはあなたとのつながりを求めており、会話をしてゆくことで生まれる絆は何よりも貴重なものだ。リプライを返してくれるようなフォロワーとコミュニケーションをとっていくことで、そのフォロワーとのつながりが強くなり、あなたが情報を発信するたびにその情報をさらに広めてくれるようになる。それがフォロワーのフォロワーとの出会いのチャンスであり、結果的にフォロワーが増えることにつながる。
  3. 重要なワードは検索で
    • フォロワーのフォロワーとつながっていくことでフォロワーを増やしていくと、言い方は悪いが「質のよい」フォロワーを獲得できる。ただ、そのようなフォロワーは興味の対象が偏っていることも多い。そんなときには、検索を利用するのが有効だ。
    • 検索して引っかかってきたユーザに話しかけたり、フォローしたりすることで、そのユーザとつながっていくことができるのだ。まず必ずやっておくべきなのは、あなたの団体名で常に検索をしておくこと。ウェブサイトやブログや新聞記事やイベントなどであなたの団体に接した人がポロっとそのことにつぶやくことがあったら、その人があなたの団体に興味を持っていることは間違いない。そういう人たちとは積極的にコミュニケーションをとっていこう。次にやるべきなのは、たとえばあなたの団体が紅茶のフェアトレードを推進しているNPOだとしたら、「紅茶 フェアトレード」というワードで検索を掛けておくことだ。そうすれば、紅茶のフェアトレードに興味があるけれど、あなたの団体のことを知らないような人を見つけることができる。また、Twitterを使っている人たちが紅茶のフェアトレードについてどんな考えを持っているかを知ることもできる。
  4. フォロワーは資産
    • このように獲得したフォロワーは、あなたにとってのメディアであり、仲間であり、資産でもある。フォロワーはあなたの活動を支えてくれるソーシャルキャピタルになるのだ。ソーシャルキャピタルは社会的信用を意味し、その価値はネットワーク上にとどまらず現実の活動にもつながってゆく。
    • 最近発売された「ツイッターノミクス」というソーシャルネットワークについて解説をした本(アメリカの本の翻訳)では、このソーシャルキャピタルを“ウィッフィー”と呼び、このウィッフィーを増やしていくことこそがこれから企業が生き残っていく上で非常に重要だということについて解説している。そしてそれはNPOでも変わらない。
    • Twitterでフォロワーを増やし信用を獲得していくことは、そんなソーシャルキャピタルを増やすことに直結する。
  5. さらにソーシャルキャピタルを増やすには
    • フォロワーをある程度増やし、情報を発信していくと気づくのは、影響力のあるフォロワーにRTされると、大きなリアクションが帰ってくるということだ。フォロワー数が何万というユーザがあなたのフォロワーにいて、その人があなたのツイートをRTすると、情報は一気に広まる。このようなユーザは多くのソーシャルキャピタルを持っているから、そのユーザにフォローされることであなたのソーシャルキャピタルも増加するのだ。だから、ソーシャルキャピタルを増やすには、影響力のあるユーザと仲良くなることも大事だ。
  6. 批判的なコメントにこそ丁寧に
    • そのようにしてソーシャルキャピタルを増やし、Twitter内での影響力を増してゆくと、どんどんコメントが集まるようになってくるが、それと同時に批判的なコメントも増えてくる。そういったコメントを見ると、気分が沈んで無視したり、反論したりしたくなるものだが、感情的にならずに相手の言葉を聴くことが大事だ。批判には必ず改善のためのヒントが隠されている。それをうまく引き出して、活動の参考にするべきだ。そしてそうすることができれば批判していた人を味方に引き込むことができる。また、フォロワーとのコミュニケーションがうまく言っていれば、あなた自身が反応しなくても、フォロワーがその批判に対応してくれるなんてこともある。あなたのフォロワーはチームとなって批判によって投げかけられた課題を議論し、新たなアイデアへと導いてくれるようになるのだ。
  7. 負担は分散
    • ここまで読んだところで「大変そうだし、それには専従のスタッフが必要なのでは?」と思ったのではないだろうか?確かにすべてのリプライに対して返事をし、検索した結果に対して積極的にかかわっていくには時間と労力が必要だ。しかし、必ずしもこれを一人でやる必要はないし、始終Twitterをチェックしなければならないというわけではない。リプライや検索結果はあとでまとめて返事をすることもできるし、曜日や時間によって担当を替えてもいい。担当を替えたとしてもそのことが明らかになっていれば、複数の「中の人」それぞれのキャラクターが生まれてきて、フォロワーはそれを楽しむようになっていく。重要なのは、責任の所在を明らかにしておくことだ。なんとなく手が空いた人が見る、ということにすると忙しいときには誰もTwitterの世話をしなくなり、「無視された」と考えるユーザが生まれてしまう。それはその人の信用を失うだけでなくそれを見ていたほかのユーザの信用を失ってしまうことになる。
  8. コミュニケーションは楽しい!
    • なんだか、信用を失うとかいろいろなことを書いてしまったので、逆にしり込みしてしまう人もいるかもしれない。でも、やってみるとTwitterを通したコミュニケーションというのはすごく楽しい!最初は仕事だという気持ちでやっていたとしても、ユーザの一人一人とつながっていくうちにやるのが楽しくなってしまうに違いない!あのソフトバンクの孫正義社長も本音を出すようになったら、楽しくなって“外脳”という言葉でtwitterを表現した。その”外脳”は後にさらに発展して集団知という意味の“合脳”という言葉になる。
    • じっさい、Twitterを使うと自分の脳が拡張するかのような感覚を味わうことがある。それが楽しくってついついはまってしまうのだ。NPOならば、この脳が拡張するという感覚は、外部に何人ものブレーンを抱えるようなものだ。“人”が資本となるNPOにとってソーシャルメディアは宝の山、これを有効活用しないなんて本当にモッタイナイ!
  9. Twitterはリアルのイベント時にこそ真価を発揮する
    • そして最後に、Twitterが最大の力を発揮するのが実はリアルのイベントを開催するときである。Twitterの一番の強みは口コミ力とリアルタイム性である。あなたがある程度のフォロワー数を集め、ソーシャルキャピタルを獲得していれば、面白そうなイベントの告知をしたらその情報はあなたのフォロワーからそのフォロワーへと一気に広まっていく。
    • 駅にポスターを貼ったり、ラジオで告知したりするよりもはるかに効果的な広告になるのだ。しかも広告費は不要。またリアルのイベントには、深い議論にはあまり向かないというTwitterの弱点を補うという利点もある。Twitter上での会話の中で生まれた疑問点や問題点を現実に顔をあわせて議論し解決してゆく。さらにはそれがUstで流されることで実際には参加していない人たちの関与も促していく。Twitterは果てしなく人と人とがつながってゆくスタート地点に過ぎないのだ。
  • Twitterは“人”によって成り立つNPOにとって非常に有用かつ相性のいいツールである。
  • Twitterを通して多くの“仲間”を集めれば活動の幅も規模も広がっていくに違いない。何よりも大切なのは、そんな仲間とのコミュニケーションを楽しみ、一緒になって活動を盛り上げていくことだ。Twitterはツールに過ぎない。
  • しかしそれを利用して作られるコミュニケーションは計り知れないほど大きな財産になる。
▼カスタマーサポート
  • ベストバイがインバウンドで質問してくる顧客へのサポートなのに対して、コムキャストは自らアウトバウンドでトラブルユーザーを発見する点がさらに新しい点だ。そのような能動的なカスタマーサポートは「アクティブサポート」と言われるTwitterならではの使い方だ。
  • Twitterはリーチではなくつながりが大切だ。広く浅くのマスメディアとは対極で、Twitterは狭く深く突き刺さるメディアだ。また「今週」「今日」「来週」「誰でも」のような常設型ではなく、「今だけ」「一組だけ」「思いついた」「先着/あなた」といったゲリラ型プロモーションがよく効くようだ。
▼twitter関連ツール
  • フォロー解除ツール
    • 人事ったー
      • 去っていったフォロアーを確認し解除出来るブラウザ上で管理出来るツール。誰にリムーブ or フォローされたかを毎日記録し、そのフォロワーさんの累計のリムーブ回数&フォロー回数も記録する。リムーブされたという事は相手のタイムランにあなたのツイートが表示されなくなってしまうし、何か原因があるのかもしれないが、もうフォローする必要が無いと感じる人には便利なツール。
    • Friend or Follow
      • あなたのことをフォローし返していないのは誰なのか、あなたがフォローし返していないのは誰かを調べるツール。フォロー解除系のツールで一番使いやすい。視覚的にみやすく表示してくれる。海外サイトだが、自分のツイッタ―ユーザー名を入力するだけの簡単仕様。
    • JustUnfollow
      • あなたをフォローしていないTwitterユーザーをフォロー解除!これも簡単仕様でフォロー解除ボタンを押すだけでOK。
    • ManageFlitter
      • フォロー解除を簡単にしてくれる。海外サイトなので少し扱いにくいが機能は充実。ブラウザによっては文字化けする事がある。
    • SocialToo
      • 自動でフォロー返しをしてくれる。1回1回ツイッタ―を開いてフォロワーをチェックする時間もないビジネスマンにおすすめ。但しどんなユーザーもフォローしてしまうので、気になるのであれば後でリムーブすれば良い。
    • 16(いちろく)
      • フォロー解除を簡単に出来る。フォローしていない総数も、表示させることが出来るので慎重にリムーブしたい人に。

情報やメディアとのつきあいかた

■情報の収集・取捨選択について

▼何を集めるか
  • 「情報の質」
    • 6Mに着目する
      • Man:人の数、能力、行動姿勢
      • Machine:施設や設備の状況
      • Money:投入されている資金、予算
      • Material:使用されている材料
      • Method:実施されている方法、仕事のやり方
      • Measurement:行われている測定手段や手法
    • 収集すべき証拠のレベルは2層に分かれる。
      • Lv1:ソフトな証拠。人から聞いた状況説明など、主観的な質的データ。
      • Lv2:ハードな証拠。測定や実証がなされた、客観的な数字であらわせる量的なデータ。
    • 何かを始める前から、マーケティングを念頭に置きすぎるのは禁物。マーケティングとは「流行ったものに後から理屈をつけること」であり、マーケティングビジネスとは、その理屈を商売にしたものにほかならない。逆に言えば「全く新しいもの」をつくるとき、過去の成功・失敗事例の蓄積であるマーケティングはあまり役に立たない。
    • 自分の立場の「なんでも知ってる」とお客の立場の「なんでも知ってる」は違う!何を知ってれば「なんでも知ってる」になるのか。。考えてみないと。
    • 無印良品が「オブザーベーション」と呼ぶマーケティング手法は、顧客の家に訪問し、顧客の生活を共有し、課題となっているところを把握することから行います。そのために予め訪問する顧客には家を片付けないようにお願いし、ありのままを見せてもらっています。この課題から商品開発を行い、様々な商品を生みだしてきました。
    • 自分がいいと思っていることも、必ずしも他人には受け入れられない。全世界が一気につながった時代ですから、いろいろな意見を取り入れる、聞かせてもらうというのが、一番大事じゃないかと思います。
    • 自分の進みたい方向に必要な基本的な情報は、常に無意識に収集しておくこと。天気予報などは特別暗記力を必要とするものではなく、いつも関心をもって気にしていれば自然と頭に入ってくる。商売をやっていく上で大切な情報はその地域の行事と天候・温度の変化。
    • 消費者はいまある商品の範囲・延長でしか考えてくれません。その要求に応えることだけを考えていると、新たな製品開発への発想が狭まってしまいます。市場調査などに頼っても、いいアイデアは生まれないわけです。
    • 「考える」と「調べる」は違う。新しいことを始めるのに、調べるだけではできない。
  • 「情報の量」
    • いわゆる情報社会ということについては、社会全体としてはたくさんの情報が蓄積されているという意味ではまさに情報社会だけれど、一般の人にとって利用できる情報の量が、何事につけても豊富だという意味でなら、情報は不足していると思う。
    • 昔、村に住んでいる人が必要とした情報は村の中で起こっていることだけでした。だから、それは自分の目で見れば割合にわかりやすかったし、噂もあるけれども翌日行って確かめてみることもできる。情報が多い、少ないは村に関してはかなり、それだけで事実的な、自己充足的な情報の体系があったと思う。
    • 世の中に流通している情報量と、実際に人々が消費している情報量に極めて大きなギャップが生じてしまった。世の中を便利にするはずの情報社会において、ジャンクな情報が大量に発生し、機能的にボトルネックとなった人間が情報過多に苦しむようになった。
▼どう集めるか
  • 情報は取りにいくが、集まるようにする工夫も必要
    • 情報を「集める」力よりも、情報が「集まってくる」力が大事。自分が欲しい情報が勝手に集まってくることが昔から重要とされてきた。
    • 情報は取りにいくものであって待つものではない。下から上がってくる情報は加工されている場合もあるし、何より悪い話はあまり上がってこない。
    • 自分から情報を取りにいかない人間は、仕事のことをあまり考えていないのではないか。
    • ウェブサイトに掲載された図書情報は、私と情報提供者が見るだけでなく、世界中の人が見ているのである。私の読書レベルが白日のもとにさらされる厳しさがあるが、それも勉強である。むしろ、「私はここまでわかりましたが、さらに詳しい本を知っている方がおられたら教えてください」という情報発信であり、受付姿勢の表明である。
  • 捨てることも大事
    • 情報に溺れない為に、いらない情報は捨て、取捨選択に努めること。持たなくてもいい重い荷物を、誰に頼まれもしないのに一生懸命ぶらさげていないか。
  • 偏りを防ぐこと
    • 情報はバランスよく収集しないといけない、本は1、2冊だけ読んで判断するのは危険。できれば両極端の意見の本を、両方読んだほうがいい。また、同じ著者の本だけを読むと見方が偏る可能性があるので、異なる著者の本も選ぶのがベスト。
    • ものごとを二つの目で立体的に捉えるようにすること。一つの目線からの見える景色は、一面しか見せない場合もある。
▼世の中の情報を集める方法
  • 読書
  • インターネット
  • SNS(Facebook,Twitter)
  • TV
  • クチコミ
  • RSS
  • インタビュー
▼自分たちの評価を集める方法
  • アンケートは、こちらが熱っぽい依頼をするとお客様も熱っぽい反応を返してくれる。だから、以下のようなアンケートだとより欲しいコメントが寄せてもらえるようになる。
    • 「お客様の声をお聞かせください!」あなた様の喜びの声を聞くことほど、私たちの仕事に情熱とやりがいを与えてくれるものはありません。いいこと・悪いこと、どんなことでも結構です。是非、あなた様の声をお聞かせください!
  • そして、アンケートをお客が書くことで、お客の頭の中で物事が整理され、他の人に伝えやすくなる。
  • アンケートは、「喜びの声」と「悲しみの声(クレーム)」を分けること。そして、クレームはそのクレームへの対応・改善が完了してから、公表すると、悪いことでもしっかり対応していることが見せられる。
  • 紹介で来てくれた人に「○○さんにどんな場面でどんな風に自分たちが紹介してもらえたか?」を聞くことで、クチコミをこちらから起こせる「クチコミのパッケージ化」を進めることができる。このサンプルは非常に貴重な情報となる。
▼メディア断ち
  • ときどきメディア断ちをする。テレビのコンセントを抜き、ラジオを消し、コンピュータを切り、新聞や雑誌を読まない。
  • メディアの声を聞く機会を減らし、あなたの胸の奥にある良心のささやきに耳を傾ける機会を増やそう。

■情報の編集・加工について

  • 情報は加工しないとノウハウにならない。
  • 過去に見につけた知識、能力だけで、いつまでも通用するはずがない。文章を書くのも勉強になる。しゃべるのと違って文章を綴るときは、細部の正確さと論理性が求められる。会議録でも報告書でも、いざ書いてみると、頭で記憶していたのとは違った知識や情報が入ってくる。頭は使えば使うほど頭が良くなるということは、生理学的にも認められている。
  • 知識とは「意味のある情報」です。たとえばインターネット上で大量に流通しているのは単なる情報ですが、これと人間の思いが一緒になって初めて「知識」になります。ですから知識を準備するためには情報を仕入れなければなりません。
  • そもそも「数値データだから正しい」というのも怪しい話です。一度でも自分でアンケートに答えた人なら心当たりがあるかと思いますが、記入し終わった回答票は何とも中途半端な代物です。決して嘘をついたわけではないけれど、自分のある一面しか表現できていないというか。もっと別の聞き方をしてくれたら、もっと別の答え方もある、というか。まぁ、そんなものです。
  • 真実を語るべき統計が欺瞞に満ちている。統計情報が氾濫する中で、どの統計がどこまで社会の真実の姿を表わしているかを判読することが益々必要となっている今日、「それが正しく使用されなければ何にもならない。何にもならないだけではなく、誤った結論が出てくる危険がある。」
  • キュレーションで最も問われるのは、新しい関係性の中でどれだけ新しい意味が編集され、いかに新しい文脈が生まれるかだね。
  • 日本でもキュレーション関連のサービスを始めている会社がある。韓国の検索サービス最大手の日本法人ネバージャパンが始めたユーザー参加型の情報集約・共有サービスの「NAVERまとめ」です。ユーザー自身がネット上で自分の関心のあるテーマに関連する情報へのリンクを選別収集し、編集して、それ自体にコンテンツとしての価値を持たせ、共有することを目的とする。こうして情報がキュレーションされたサイトは「まとめサイト」と呼ばれ、そのまとめページをつくったユーザーに広告収入が還元されるという仕組み。
  • サイト内検索だけでなく時代別・領域別のデータベース化作業を続けようと考えている。何かを考えるヒントは、系統的に整理された情報の集積から生まれる。
  • お気に入りに登録されたサイトが自分のマイ電子図書館であり、マイ情報センターになる。
  • 本や商材から得た情報というのは、自分のビジネスにどう活かすかが大切であって、まるっきり同じビジネスを始めるのでは意味がありません。

■情報の発信について


  • 誰かに何かを伝えたいとき、大事なことは「自分が何を伝えたか」ではなく、「相手に何が伝わったか」。自分にどれだけ知識があって、それを熱心に伝えて自分としては「これ以上話せることはないくらい、できることは全部伝えた」と思えても、相手が「この人の話よくわかんないな。」って最初に感じてほとんど聞いていなかったら、それはかけた時間が1秒でも1時間でも伝えたことにはならない。相手が聞いていなかったんじゃない。自分がきちんと伝えられていないんだ。
  • そこで大事になるのが、伝え方。人が情報に触れて、それを自分のモノにするプロセスには、大きく2つあるんじゃないかなと思う。
    • 第1段階:その情報に触れて、「これはこういうことだ」を理解する。
    • 第2段階:「それなら、(頭の中で)ここに整理しよう」を考えて、頭のどこかにおさめる。
  • そして、第1段階でどこまで理解してもらえるかが、相手への伝わり方を左右する大きな分岐点となる気がする。なるべく、相手の頭の中での情報処理のプロセスを省いてあげるのが、短い時間の中での効率的な伝え方といえるのかな。
  • 森で木が倒れたとき誰もその音に気づかなかったら、その木は音を立てたと言えるだろうか。もし広告を出しても誰にも気づかれなかったとしたら、そのブランドは広告されたと言えるだろうか?
  • コミュニケーションには効果と効率の軸がある。例えば一斉同報メールは効率はいいけど、効果は薄い。
  • 多くの人が認識したことは、それをまったく知らない人でも認識しやすくなる。
  • 人間は、自分と関係ない人の大きなニュースより、関係ある人の小さな話題に強く引かれる生き物だ。
  • 「パンフレットに広告を入れる。印刷代が出るだけ広告取れば作成費は実質タダだ。」
▼インデックスを発信する
  • 情報発信ではなく情報のスピードと直接性を重視したインデックス化は、表現というものを根本的に考え直すきっかけになった。大前提的に表現はオリジナルなものだと思っているが、実はそれは情報の組み合わせに過ぎないのではないか。
  • 「お前が客なら公演直前まで内容がまったく分からないような芝居を観に行きたいと思うか?」
▼発信対象の2枚の紙
  • 1枚は、自分が付き合いたくないお客を書いていく。こちらは他の人に付き合ってもらえば良い。
  • 1枚は、理想とするお客を書いていく。こちらがターゲットとなり、この人たちにふさわしいサービスができるようにしていけば良い。顧客は、自分の心の姿勢を映し出す鏡でもある。しっかり向き合うこと。
▼時期によって発信することを変える
  • 導入期(新規製品)
    • 新規性故に広告宣伝はやっても見向きもされない可能性の方が高い。マスコミに記事を書いてもらえるようにPR活動をしていくか、クチコミがベスト。
  • 成長期(2桁成長、ライバル登場、価格競争)
    • 土壌ができ、広告宣伝の反応が良くなっているので広告にお金をかけてOK。ただこの時期は長くて2年。「品揃えが豊富」で勝負できる。
  • 成熟期(淘汰)
    • 見せ方としては「専門化」が有効。もちろん品揃えは揃っていて良いが、武器を見極めてアピールする。
▼発信手段についての考察
  • コミュニケーションを楽しむ!
    • 新聞や紙にない部分=「双方向性」を活かした使い方を考えてみる必要がある。
    • コメントをもっと重視する、とか。
  • ATND:発信の次は、出欠管理
    • 連絡先情報等を取得でき出欠を管理することができつつ、どんな人が来るのかを参加者側も知ることができるATNDが便利かも。
    • facebook/mixi/twitter/gmail/yahooなどのアカウント持っていれば誰でも登録可能。
    • お知らせもここですればいいし、参加する団体のインフォもここに載せとけばいい。事前にお知らせしたい人はコメント欄を使える。ここでツイッターとかをおすすめしといて、フォローしとくと出会ったときに、その話ができたりするから、そのへんもお薦め。
  • ニュースレター
    • これの中に新聞的な要素で過去のイベントの話とか参加者の声(自分たちのクチコミデザインと1粒で2度おいしい、という形になる)とかがあると、もらいがいもありそう。楽しんでもらえそう。
    • パーソナルな情報(結婚、旅行、大失敗、、)を提供すること。出せば出すほど、相手も身近に感じてしまうという法則がある。
    • お客の誕生日を祝う(「入ってなければすぐに連絡を!」という形式で)。新規のお客を歓迎する。簡単な一言紹介(漫画好きの税理士、スイーツ好きの公認会計士etc)を加えた形にできるとなおおもしろいかも?
    • 相手方の営業をこちらも肩代わりしていて、向こうもしてくれるようになるようになると良い。「好きそうな人がいたら渡しておいて」っていつも2部渡すようにするのもいいかも?新規のお客がこれだけ来ている、ということを示すことで、ある種紹介するのが当たり前、という雰囲気が作れるようになる。
  • facebook
    • 「ポカリのある風景写真」という名前のアルバムを設け、定期的に、季節感あふれる風景や日常のワンカットにポカリスエットを組み合わせた写真を、1枚ずつアルバムに追加しています。1枚追加する毎にウォールに連携しており、どの投稿もエンゲージメントの高いものになっています。
    • 写真に付いているキャッチコピーも、どれも逸品でファンの共感を得ています。ポカリスエットといえばスポーツのお供というイメージが大きいですが、それが、もう少し身近なものに感じられる投稿になっているのではないでしょうか。
    • Facebookのアルゴリズムで、短時間に連投していたものにはペナルティを課して、投稿をまとめて表示している可能性があります。このようなリスクを未然に防ぐためにも、適度に投稿間隔をあけ、ファンにストレスを与えない投稿をこころがけましょう。
  • 名刺
    • ポイントカード型もありだが、紹介カードも兼ねられるとおもしろいかも?自分で持っててポイントを貯めても良いし、誰かに渡して紹介者として名前書いてもらったカードを持って次回参加した方にはどんなイベントでも紹介された人300円off!とか。
    • ブログやHPのURLを書いただけでは見に来てくれない。「見に行きたくなるような一言」を書くこと。奥多摩トレックリングイベントレポート配信中!とか。
    • 変わった名刺を渡して「変わった名刺の○○さん」で覚えてもらってもしょうがない。「○○○○○○のことなら□□さん」という形で、相手の記憶に残るようにすることが大事。肩書きを見ただけで、以下がわかるようにすること。
      • 「(1)何をやっている人なのか?」
      • 「(2)何が得意な人なのか?(何の専門家なのか?)」
      • 「(3)同業者とどこが違うのか?」
    • 実績を入れると信用できる。
    • 自宅で家庭用プリンターでの印刷は、女性から見たら「貧乏くさい」。信用力が落ちる。
    • 無料で提供できることを自分の名刺に記載して配ってもらう。集めたくなるような異なる格言をそれぞれに書いて。
  • Website
    • 誰かに紹介したくても、詳しく中身を伝えるには10分やそこらでは無理。手持ちの資料を渡せる場合、プレゼンのみの場合、何もない場合などいろいろあるので、「詳しくはコチラ→」という形で集結させられる発信基地が必要。そこを自分のWebsiteにしたい。
    • 日々のダイアリーだけでは経緯や全体像が見にくい。「何をするか」と「誰とするか」を大事にするなら、その2つが紹介されている形が望ましいように思う。
  • プレスリリース
    • 少しでも読んでもらえる確率が上がるならプレスリリースに定型外料金を払うのは無駄遣いとは言わん。遣うべき金と遣わざるべき金を明確に判断できることは一つの能力なのだ。
▼情報発信の際の注意点
  • 受け手にやさしく(フールプルーフ)
    • 受け手は受信した情報を自分の頭の中で整理している。だから、発信者が「受信しやすい形」にあらかじめ加工してあげることで、わかりやすい情報にすることができる。「受信しやすい形にする」とは、情報の構造を明らかにしてあげること。これがあると、親切。
    • 注意深くない人、専門知識のない人を想定した情報発信をすること(そうすると誰にでも届く)。
    • 文字数を短くすること。情報量が多すぎると、受け手の器に入らない場合もある。情報伝達の量や速度は、発信側でなく受信側が決めるもの。
    • 簡単文と感嘆文。シンプルに、わかりやすく。
    • アサヒビールの例ではビールジョッキの持ち手で「いいね!」を表現した投稿は、非常に分かりやすくインパクトがあります。自社商品をからめて楽しさや元気さを演出しているこの写真は、直感的に「いいね!」をクリックしたくなります。
  • 初心者目線も必要
    • 伝える情報についての専門知識はあればある程、それに越したことはない。
    • ただ、初心者に伝わるかどうかは専門知識に加えて、「初心者の視点・発想で考えているかどうか」という観点も必要になる。専門家は「受け手はどこがわかりづらいか」という視点が欠けがち。
    • テーマパークで楽しむためには、「全体図(鳥瞰図)と現在地」が必要。これと同じで、全体図と現在地の情報を一緒に渡して、常に把握できるようにさせてあげると伝わりやすい。
  • 選択肢の数を少なく
    • 「8つの中から1つ」と「4つの中から1つ」では後者の方が間違いなく情報は見つけやすい。伝わりやすさを考えるなら、構造化して選択肢をなるべく少なくすること。話も資料も内容よりも、構成で勝負が決まることを認識しておくこと。
    • 選択肢や、関係性を持つ文言の場合、文章内の文言の差異率を大きくすること。7文字中2文字しか違わない表現と、5文字中4文字が異なる表現では、後者の方が違いが伝わりやすい傾向がある。
    • 欲張りすぎても、結局相手にはよくわからなくなる。1枚の資料で表現できる量を考えて、しっかり取捨選択をすること。
  • 写真や絵と、文字と
    • トピックセンテンスを示すことで、受け手に要否を判断してもらいやすくなる。不要な情報かが最後まで読まないとわからない、というのは受け手にとってはストレスになってしまう。
    • トピックセンテンスは最初に提示するのと、最後にもまとめとして提示するとより効果的。
    • 覚えやすく伝えやすいキーワードを選ぶことで、クチコミを誘発できる。
    • 特徴的なのは、クエスチョン投稿と同時に別途画像付きの投稿を行っていること。画像を付け加えることで注目度が増しますし、スマホユーザはクエスチョン投稿が表示されないので、その対策として行っているようです。問いかけ内容に適した時間に投稿しておりファンの心理をグッと掴んだエンゲージメントの高い好事例です。
    • 一般的にソーシャルメディア上で最も共有されるコンテンツの一つに「食」に関する写真(レストラン、乾杯、自宅での料理など)がありますが、美味しい食事を食べたり、お酒を飲んだり、食事での楽しいひと時を共有したいという気持ちがあります。
    • 肖像写真は、活字の何十ページ、いや、おそらく何百、何千ページに相当する情報を一挙に伝えることができる。しかしその男また女が、昨日はそばを食べた、明日はうどんを食べるだろう、という活字の一行に相当する情報を 伝えることはできない。肖像写真は人物の顔の現在であって、過去も、未来も表現できない。「ヴィジュアル」な情報と 言葉による情報とは、互いに他を補うので、一方が他方を駆逐するのではないし、一方が他方に代わるのでもない。
  • 数字を出して興味を引く
    • プロスポーツの基盤は大衆の興味にある。大衆が大事な情報にアクセスできないのでは、理屈上、球場に鍵をかけて内緒で試合を行っているのと同じ。
    • 1,2,3,,,と表わされた数字の実体や、その裏側にある人々の生活や命、見えない力に抗して悲鳴をあげる人たち、その人たちの苦痛や不安にどう対せるか、その肌にどう触れられるかを、数々の例をあげて話していく。
  • 期待値を下げる
    • お客の期待値を戦略的に下げ、それ以上のサービスを提供すると、ギャップが生まれてしゃべりたくなる。
    • 「できないことはできない」ということで誠実さが伝わり、そこに苦労話があれば、実績はなくてもその後のアピールしたいことを信じてもらえるようになる。
  • あくまでお客主体
    • お客が一番関心を持っているのは、お客自身のこと。俺たちのことはどうでもいい。だから、悪い噂に過剰反応することがかえってマイナスに働くこともある。
    • コメントを返すかどうかは、運用ポリシー次第ですが、ファンが"意見"を出してくれたことに対し反応していくとウォールはより活性化され、エンゲージメント率も高くなる傾向にあります。ファン数が多い場合は、寄せられるコメント数も増えてきて、コメントを返すことが負担になりがちですが、すべての投稿に返す必要はなく、せっかく始まった会話が後につながるようにワンクッションコメントを入れるだけでも、コメントの展開が変わってくる可能性があります。
    • 「○○からあなたを、そしてお友だちを救いたい」という共通の敵に対して戦うメッセージになっていれば、お客に仲間意識を持ってもらうことができる。そして、仲間を増やすお手伝いをしてもらうこともできる。
    • お客の欲求には本音と建前がある。その「本音の欲求」にも応えていると、共感してもらえやすい。
      • バイクに乗りたい(建前)⇒かわいい女の子の写真が見たい(本音)
      • おいしい寿司が食べたい(建前)⇒家事をしたくない(本音)
      • 自転車で社会貢献(建前)⇒優しい人と見られたい。かっこいい体型になりたい(本音)
    • 本音の欲求の探し方
      • 「一体お客は、どんなことに夜も眠れないほど、怒りや不安を感じているか?」
      • 「一体お客は、どんなことに抑えきれない喜びを感じているか?」
    • キュレーションの大きな特徴は、iPadがユーザーによって多様な使われ方をしているように、新しい意味が提供されると、今度は受け手が自分でその意味を再編集し始めることにあります。
  • クチコミしやすく
    • その話が「誰とでも話題にしやすく(みんなに響く形)」「複数人数で利用する必要がある(複数人数特典がある形)」ものは、クチコミが起こりやすい。発信する際には、ここに気をつけること。
    • 「私の好きなソニー製品は_____、なぜなら_____。」穴埋め形式でファンが答えを埋めたくなる心理をついた投稿です。ここにポイントがあり、もしこれが「あなたの好きなソニー製品はなんですか?」と投稿したらコメントの付き方も変わっていたと思います。文の組み立て方ひとつでエンゲージメントは格段に上がります。
    • myMUJIはファンに自分の好きな無印良品の商品を語ってもらい、そのコメントをFacebookをはじめとするソーシャルメディア上でクチコミしてもらうことを促進する仕組みとして立ち上げられました。投稿したコメントはmyMUJI、Facebookのフィード、無印良品ネットストアの商品ページに掲載されます。ファンが投稿した商品とコメントをファンの友達がフィードで知り、無印良品のサイトに訪れるというソーシャルストリームです。
    • 災難を演出することも1つの手。災難は人の注目を集められる。泣きっ面に蜂的なストーリーは共感を得られる。物語は覚えられやすく、伝わりやすい。
    • 伝えるためだけにお金を使うのはもったいない。お金をかけなくても、みんなが驚くことをすれば人は自然に集まる。
    • バズを生み出す6つの事柄
      • タブー(セックス、嘘、下品でたわいのないジョーク)
      • 一風変わったこと
      • 突飛なこと
      • おもしろおかしいこと
      • ずば抜けていること
      • 秘密(守られているものも、暴かれたものも)
    • 作るべき物語
      • ダビデとゴリアテの物語(弱者が強者を倒す物語)。ゴリアテを応援する人間は、常に勝利を期待する。ダビデを応援する人間は(これと言って期待していないので)何かにつけて興奮する。
      • 一風変わった、または突飛な話題
      • 物議をかもす話題
      • 有名人の話題
      • マスコミですでにホットな話題
    • 音声による刺激は、視覚的なイメージより脳に五倍も長い時間とどまる。最近見たわけではないジョーズのテーマを、誰もが20年覚えてる。そして、瞬時に呼び出せる。口頭で製品について触れてもらうことの効果は抜群だ。
    • 人々が気に留めるのは、広告ではなくコンテンツ。
  • 演出を考えること。
    • 現代は演出の時代。単に事実を述べるだけでは十分ではない。事実に動きを与え、興味を添えて演出しなければならない。人の注意を引くには、これによるのがなによりも有効。
    • 「賞を取った」という経験も、その人に営業をしてもらえる機会を創ることができる。何かの機会に取り上げること、そして大した賞品じゃなくても良いので表彰をすることが大事。今月のお客様の声大賞、とか。
    • 商品情報は、新商品ばかりを優先的に投稿しがちですが、ロングセラー商品をトリビアを交えて紹介する投稿も有効的です。アサヒビールは商品に関する投稿が多く見られますが、いずれの投稿も商品を魅力的に伝える丁寧な説明文が必ず添えられています。中でも高い関心を持たれているのがロングセラー商品の投稿です。コアファンは懐かしみを感じるコメントを寄せ、ヘビーユーザーは美味しい飲み方をコメントするなど、質の高いコミュニケーションが交わされています。
    • 企業や運営者の人となりが見える投稿は、ファンに親近感を与え、より共感を生みやすいものとなり、活発なコミュニケーションにつながっていきます。自社製品やサービスに触れるだけでは伝えきることのできない"ぬくもり感"や"おもてなし感"を、挨拶や問いかけ投稿、スタッフ紹介など、身近な話題に取り入れて、積極的に投稿していきましょう。
    • 路上生活をしている女性が診療所にやってきたとき、彼は拒否しない代わりに彼のことを「自分の人生を根本から変えた男」として熱意を込めてしゃべりまくること、というかたちの料金を課した。患者たちができる方法で支払ってもらった。そして彼は誰にも治せない患者を求めた。彼らの治療に成功すれば、奇跡の人として見てもらえるから。
▼誹謗中傷はNG
  • 紹介する情報のうち、政治・宗教・販売の情報、プライベートな記事、また個人情報や誹謗中傷するような情報は取り上げない。ただし、テレビ番組の中で芸能人が、まちの「うまい店」として紹介した店は名前を出している。芸能人に紹介されるような店は「地域の文化」だと思っている。
▼マーケティング
  • マーケティングの5C
    • ソーシャルメディア時代における新しいマーケティング・コンセプトでCommunityの重要性を説いていますが、5Cと呼ばれる重要な5つの活動があります。すなわち、Connect、Conversation、Collaboration、Competition、Co-creationです。ゲーミフィケーションはこの中でCompetitionやCollaboration、すなわちファン同士の競争や協力という活動の中で活用できるものと思われます。
    • 最近企業マーケティングで「ゲーミフィケーション」という言葉がよく使われるようになってきています。一言でいうと「ゲーム的な要素や仕組みを活用し、ファンの様々なアクションに対してのモチベーションを刺激し、来訪頻度を高めたり、クチコミを促進すること」です。
  • マーケティングの2つ
    • 「自分を落とす=突っ込まれマーケティング」と「他人を落とす=炎上マーケティング」という2つのシンプルな公式に気をつけること。
▼発信する方法について
  • 動画
    • 何が目的で伝えるか、にもよるけど、こんなところを意識しておくといい。
      1. 会場や会場付近の施設・ランドマーク・景色の映像
      2. 誰もが知ってる共通の出来事
      3. 取り組んでいる様子
      4. インタビュー形式だったりメッセージ形式だったりの、当事者や参加者の思いや声
      5. 見た人が、自分がそこにいることをイメージできるかどうか、追体験ができるかどうか
      6. その何かを通して得られるもののイメージがつくかどうか

自転車道について

■自転車を交通行政に組み込むために重要なこと

▼目的と手段をはき違えない
  • 自転車はあくまで多様な目的のために活用される交通手段の一つにすぎないのであり、自転車導入を目的としないことである。とかく環境と健康によいから、自転車を導入することが目的であるなどとするのは、手段と目的とを混同しており、本末転倒である。自転車の持つ様々なメリットを生かして、これを手段として使うことが肝要である。
  • また、その利用目的は観光なのか、業務なのか、日常利用なのか、健康なのか、環境なのかなどを明確にすることが大切である。よく、自転車の導入目的は、これらの全部である、又は、環境負荷削減、健康増進などであると説明されることがあるが、焦点がぼけた、又は抽象的な施策となり、決して成功しない。結局その目的の利用需要がどの程度確実にあるのか、その利用需要を満たせばどの程度の具体的な効果があるのかなどを考察しないで、抽象的かつ曖昧なままにしているケースもある。
▼ストーリーが必要
  • 目的がしっかりしていても、目的との関係でストーリーが必要である。ターゲットは、普段自転車に乗らない人又は自転車愛好家でない一般の自転車利用者なのか、趣味で自転車に乗る人やヘビーユーザーなのか(人口比でいえば前者の一般利用者が圧倒的に多い)。これによっても、用意する空間やしつらえが異なる。
  • さらに、例えば観光目的でクルマを利用して来た人がこれを駐車場に置いて、そこにあるレンタサイクルに乗り換えるとか、その後どのような観光地を回遊するかなど自転車利用のストーリーが設定されていることが重要である。
  • クルマでくる人が多いのに、レンタサイクルが駐車場とリンクして提供されていない、さらに、走行する空間が自転車にとっては狭い、交通量が多いなどシビアーである実態がみられる。逆に、立派で安全な自転車道はあっても、訪れた人は自転車を持っていない、また、自転車を持ってくるとしたらある程度の自転車ユーザーであるが、単なる「立派な」自転車道では満足しないので、やって来ない。レベルの高いユーザーを満足させるに足る仕掛けやシステム、感動等が必要である。
  • また、住民の自転車保有率が高い地域で、住民の日常利用を目的としたコミュニティサイクルを、住民向けに投入するにはそれなりのストーリーが必要である(外国のコミュニティサイクルは、自転車保有率が低い又は自宅に駐輪空間がない、盗難が多いなどで利用されているケースが多い)。
▼自転車の活用を図るための体系的な仕組みが必要
  • 自転車は、例えば、単発で、自転車道、レンタサイクルなどを用意したからといって、すぐに利用されるわけではない。これは広報不足の問題ではない。自転車を活用するストーリーの中で、必要な自転車の位置付け、ハード、ソフトの総合的な連携した施策が必要である。自転車活用の目的や目標といった総論、自転車利用空間(目的地までの走行空間プラス目的地での駐輪空間)のハード面の施策、目的に合わせた走行空間の情報提供、的確なもてなしの提供などのソフト面の施策などを体系的に組み立てることが必要不可欠である。
  • 例えば、道路状況が不案内な観光客をターゲットにする場合、レンタサイクルを用意しているのに、自転車地図が単なるコースとスポットのガイドのみであり、提供しているコースの安全性や快適性の表示や確保などがないケースも見られる。また、自転車をもっと地域活性化に活用してもらうための自転車利用を奨励するメリットの提示や特典の提供及びルールやマナーの周知徹底など安全面の広報啓発も必要である。単なる観光客といって、これらをあいまいにすることは許されない。
  • 植樹帯で構造的に分離されていても、歩道と出入口部分が一体化していると自転車用の空間である事が分かりにくく、自転車通行指定部分を歩く歩行者が出てくる。タイル舗装は止めてアスファルト舗装に変更し、「いかにも車両用の道路」という雰囲気を出す必要がある。
  • 信号機は歩行者と分離した方が良い。
  • ポストや電柱が自転車に配慮されていないことが多いので、十分な配慮を。また交差点では歩行者の滞留スペースに自転車を突っ込ませる形も多い。この構造はマズい。
    1. 歩行者の滞留スペースを民地側にセットバックして自転車専用の通行空間を直線的に確保するか、
    2. 自転車の通行空間を交差点周辺で緩やかに民地側に湾曲させ、歩行者の滞留スペースは交通島として独立させる工夫が必要。
  • 自転車通行指定部分の延長線上をバスベイが唐突に削り取っているケースもある。縁石も低くて簡単に通過できてしまうことばかり。バス停横の歩道空間は自転車の動線が全く考慮されず、設計努力を完全に放棄している。(しかも歩道上の白い区分線は自転車をバスベイに誘導しているというケースも。)
  • 歩行者空間が歩行者の通行量に対して過剰に広く、自転車通行空間より広々と走れる場合は、当然自転車は歩行者空間を走りやすい。
  • 車道と自転車道・歩道とのコンフリクト・ポイントを最小化するという視点からは、幹線道路沿いには自前の車庫は使わせず、車道の端に駐車スペースを設けてそれを賃貸しする方が良いです(歩道の無い細街路は別)。賃貸料の設定次第では自家用車の所有自体を断念させる効果も期待できるので、社会のクルマ依存度を確実に引き下げる装置として有望ですね。或いは、幹線道路に面した土地への出店を抑制し、幹線道路に囲まれた内側の区域での商業活性化に繋がるかもしれません。謂わば、街の構造を〈イチジクの実〉型に転換するという事です。
  • 道路ネットワークの血管的な機能分担(大動脈と毛細血管)を実現する上でも、商店街地区で歩行者を主役にし、車の過度な進入を防ぐ上でも、イチジク型の構造は理想的。
▼左側走行について
  • 車道走行よりも挑戦しやすく、自転車事故抑止の一番の特効薬。
  • 現在の道路交通法では、自転車の通行場所は下記。
  • 歩道と車道の区別のある場所であれば、車道の左側。
  • 自転車歩行車道は道路の左右どちらも通行可。しかし、左側走行をすれば車と同じ動きとなり正面衝突事故を避けられるし、交差点事故の減少にもつながる。
  • 警察庁によると、2009年の自転車事故156,373件のうち、交差点での発生は113,761件。自転車事故全体の73%。
  • 右側通行の自転車は、ドライバーにとって左側の道路から急に姿を現すことになり、事前に自転車の動きを察知するのが難しい。左側通行であれば、車と同じ動きをするのでドライバーは自転車の動きが目に入る。左折する時の巻き込み事故を注意すれば、両者が安全に走行できる。
  • ただ、いまだに自転車の右側走行を勧められるケースもある。背景として自転車を歩行者の仲間と考えていることや、右側走行をすれば向かってくる車が見えて安心だと勘違いするケースがあるが、追突に比べ正面衝突すればぶつかった衝撃は大きくなり、重大な事故につながってしまう。非常に危険。
  • 海外と比較しても、日本のように自転車の走行方向が確立していないのは珍しい。ただ、国内でも2016年6月の道交法改正で、歩道のない道路の端を白線で区切った路側帯を走る場合「左側通行に限る」と決まった。
  • 全国の道路約120万kmのうち、歩道のない道路は約100万km。このうち路側帯のない道路(車道)では、もともと自転車は左側通行のため、この法改正によって全国の道路の8割は自転車の右側通行が禁止されることになった。

2014年8月13日水曜日

多摩地域の人物・グループ

■多摩地域の人物

▼太宰治
  • 文豪 太宰治は1939(昭和14)年9月から亡くなる1948(昭和23)年6月まで三鷹市に暮らし、三鷹市を描いた作品を手がけている。
  • 没後半世紀が過ぎた今も、太宰は世代を超えて熱烈なファンを持つ稀有な作家だ。先日、最年少で芥川賞を取った綿矢りささんも愛読しているという。
  • 愛人の山崎富栄さんと玉川上水の上流で身投げして自殺した。太宰の遺体はすぐに運ばれたが、山崎さんはしばらく放置された。「有名人の方だけ大切に扱うのか」とがっかりした人もあった。
  • 今でこそ太宰は街づくりの目玉となっているが、身投げ当時はまだ拒絶反応が残り、煙たがる人も少なくなかった。愛人と心中して、市民の飲み水を汚した男。禅林寺での相次ぐ後追い自殺。桜桃忌にあつまるファンたちが騒々しく、シャッターを閉める店も少なくなかった。「迷惑な存在」。そんな見方が一変するのは98年に、三鷹など各地で没後半世紀ののイベントが開かれるようになってからだ。
  • 市民グループが主催するガイド養成講座を機に参加者20人で発足したのが「みたか観光ガイド協会」。毎月第4日曜日の午前9:50に三鷹駅南口を出発。2時間半かけて太宰ゆかりの場所を案内する。参加費無料で雨天決行、予約なし。根強い太宰人気に支えられ、これまで参加者ゼロという日は一度もない。
  • 若杉屋という店に、「太宰治ゆかり」と看板があった。
▼三木露風
  • 名曲「赤とんぼ」の作者であり、三鷹市立高山小学校の校歌の作者。
  • 校歌発表会の9ヶ月後、交通事故で逝去。葬儀場に参列した児童たちは近衛の指揮で校歌と「赤とんぼ」を歌い、母校の恩人にさよならを告げた。その墓前に、女子児童たちが長い間ひそかに花を供え続けていたと知ったとき、露風の妻なかさんは涙を流したという。
▼山本有三
  • JR三鷹駅から玉川上水沿いを進むと、おしゃれな洋館が目に留まる。三鷹市山本有三記念館だ。戦前から終戦直後の11年間を過ごした有三の旧邸である。有三はここで代表作『路傍の石』や戯曲『米百俵』を書く。
  • 「『船が難破して絶海の孤島にたどり着いた気持ちで、それぞれ長所を役立て社会をつくろう』と、おやじは彼らによく言っていました。」主人公の精神的成長を描く『次郎物語』の執筆を始めたのはその頃だ。その第5部に描かれる青年塾「友愛塾」はこの浴恩館がモデルである。
  • 「地球の未来のために何をすべきかを考える時に、戦争とは何事か。世界に役立たなければ日本は生きていけない。」
▼美濃部亮吉
  • 多磨霊園に眠る美濃部氏が、財政破綻を招き「惨憺たる状況の中に幕を引く」という言葉を残して都知事の職を離れたのは、1979年。世を去ったのは、そのわずか5年後の12月24日のことだった。亨年80歳。「あなたを失って一番悲しんでいるのは、老人、婦人、働く人々などです。あなたが東京に取り戻してくださった青空は、永久に私たちの心の中に生きています。」という弔電が紹介された。
  • 広大な霊園の敷地の中から探し出したその墓は、大きくもなく小さくもなく、傍らに名刺受けが設置されていることを除けば、他の大多数の墓と大きな違いはないものだった。墓石には、ただ美濃部氏墓とだけ記されていた。

■多摩地域のグループ

▼阿佐ヶ谷会
  • 昭和初期には、高円寺から西荻窪にかけての文化人・作家グループが、井伏鱒二を中心に集って「阿佐ヶ谷会」というのを作った。これが、"元祖中央線文化人"の集合体です。そのメンバーとは。彼を慕って集まった太宰治。仏文学者の青柳瑞穂。『チャタレイ夫人の恋人』を訳した伊藤整。文壇のまとめ役、巌谷大四。『安曇野』の作者・臼井吉見。芥川賞受賞の小田嶽夫、社会評論家でもある亀井勝一郎、仏文学者の河盛好蔵、私小説の上林暁、木山捷平、外村繁などなど、近代文学に貢献したそうそうたるメンバーが顔を連ねています。
teratotera
  • 2010年より中央線エリアでアートプロジェクトを開催。地域と積極的に関わりながら活動を続けるTERATOTERAの運営には「テラッコ」と呼ばれる多くのボランティアスタッフが参加している。東日本大震災から2年余りの月日が経ち、参加する「テラッコ」達にも、大きな変化が感じられるようになってきた。
  • 友人や会社、家族といった個人的な繋がりを超え、より大きな共同体や地域への繋がりを強く指向するようになり、そういった意識が地域と密接に関わるボランティアへの参加を促しているのかもしれません。そして、その変化は今、アート、ボランティアといった分野だけでなく社会全体へと拡がっているように感じられる。

2014年8月11日月曜日

時間とのつきあいかた

■はじめに

  • 我々は時間によって区切られ、いつも追いかけられている。しかもさらにこちらの方からそれに追いつこうとして焦る。もう何時だとか、あと30分だ、なんて。瞬間瞬間はかえって空虚になる。実際にはきりきり舞いしてやっていても、なんにもしなかったんじゃないかという錯覚に陥ってしまう。またこの時間の内容はひどく複雑で、せわしい。政治、経済、労働問題、相場、相撲、野球、テレビ番組、そしてそれらを反映した新聞、週刊誌。その奔流はバタバタバタッとすごい音がしている感じだ。現代人はこの巨大な雑音なしには生きられない。
  • Time is life。失った金は稼げばいくらでも戻ってくるが、失った時間は戻ってこない。
  • 手帳が予定でびっしり埋まってる人は、集中を要する仕事をしていない。創造的な仕事と無縁の人。
  • 社会は孤独や一人きりの時間を過小評価し、他者への愛着を過大評価している。
  • 人間というものは「年と共にしだいに忙しくなるものだ」ということです。なるほど学生時代もなかなか忙しくて、そのことは、私も自分の経験からして、よく承知していることですが、しかし一旦世間へ出ますと、なかなか学生時代の比ではなくなるのです。
  • 諸君らの将来は、しだいに内容的な忙しさが加わると共に、他面、学問知識は、いよいよ広く深くなることが要求せられてくるわけです。ところが、責任はしだいに重くなり、仕事はますます忙しくなるのですから、必要な知識を仕入れる暇がないというのが、まず現在壮年期にある人々の現状と言ってよいでしょう。
  • 時間が万物の中で最も貴重なものであるとすれば、時間の浪費こそ最大の浪費である。
  • すべてをやるのは無理で、問題は仕事の状況ではなく、自分自身にある。仕事のバランスを整えるための重要なポイントは、スケジュールを事実から分析すること。どれほど優秀な人でも、100時間かかる仕事を40時間や60時間でやりとげることはできない。自分への期待値で図るのではなく、スケジュールから分析することで、働きすぎを防げるようになる。

■基本方針

  • やりたいことを「戦略上役立つこと」と「それ以外のこと」で分けて考える。
    • 「戦略上役立つこと」についてはどんな種類の削減も行わず、資源の許す限りやるべきことをやり、入手できる限りの最高の素材を使用する。
    • 「それ以外のこと」は使い残しの資源(余った時間)を用いて行う。
  • どの仕事も98%はフォロースルーで、問題の98%はフォロースルーの欠如と関係がある。要求された事項と、それに対する適切な行動との時間差を短縮することで、多くのイライラを大幅に取り除ける。
  • 今に生きる人こそが未来を作っていける。今をドブに捨てている人に明日が本当にやってくるのか。今という瞬間はどんな人にも平等に与えられている贈り物の意味での最高のプレゼント。
  • 決めなければならないことの総数と答えを出すのに求められている速度とのあいだには、危険なほどの不釣合いがある。
  • 今日の人々は、往々にして、何らユニークな視点や創造性、新しい要素をプレゼンテーションに持ち込むことができていない。その理由は、彼らが賢くないから、あるいは独創的でないからではない。スローダウンし、1人になってじっくり問題を見つめる時間を持たなかったからである。物事の全体像をつかみ、核となるメッセージを見いだすには、「文明の利器に頼らず」に、1人で過ごす時間が欠かせないのかもしれない。
  • 一生についても、定年はいくつ、そこから逆算して、いくつで結婚し、いくつで子供をつくり、いくつで家を建てる。予定から逆算して、今を生きる。逆ではないか。そこから解放されなければ、ほんとうの時間はわからない。豊かで贅沢な時の流れを実感することはできない。
  • 意味のはっきりしない文句には、あまり長く関わらぬ方が、時間の経済というもの。

■働き過ぎを防ぐ方法

▼ステップ1:時間の予算を作る
  • お金のやりくりが上手な人は、一貫性のある方針のもと、予算を決めてその範囲内だけでお金を使う。これによって、借金やストレスを回避したり、必要なものへの予算の割り振りを正しく行えたりして、リターンが得られる可能性が高いものに投資している。
  • 時間の管理も同じことです。自分でやりくりできる時間を確かめるために、まずは1週間に何時間を仕事に使うべきかを計算する。仕事にばかり時間を使ってしまいそうな人は、下記の計算式を使って仕事の時間を出してみよう。
  • 1日当たりの仕事時間=24時間 - (睡眠時間+通勤時間+自分の時間+運動やエクササイズの時間+自分をケアする時間)
  • 「自分の時間」には、「それをやっていると満足感が得られること」にかかる時間を入れてください。例をあげるなら、家族と過ごす時間、ボランティア活動、人との交流、ピアノを弾く...などです。「自分をケアする時間」には食事や入浴などが入ります。1日ごとの仕事時間を出したら、1週間の時間を出します。毎日同じ人もいれば、日によって仕事時間が異なる人もいるでしょう。
  • 自分の仕事時間がわかったら、仕事中の時間についても詳しくみてみましょう。メールを打つ/計画を立てるなどの「メンテナンスの時間」、会議や文書作成などの「実行の時間」、マーケティングや面談などの「開発の時間」に分けて考えます。仕事中の行動をリスト化し、かかる時間または全体に占める割合を書いてみることをオススメします。
  • 一例として、私の1日の仕事時間を紹介します。2割はメールのやりとり、5割はプロジェクト関連の仕事、3割は「開発」の活動に割り当てられます。その活動自体にかかる時間だけでなく、準備などの関連作業にかかる時間もお忘れなく。1時間の会議なら、出席するまでに片道15分かかり、30分の準備時間があり、フォローアップのために15分かかります。つまり、会議にかかる時間は全体では2時間15分かかるのです。もし、会議にかける時間を1日の仕事時間の半分以下にしたいなら、1日の会議は2回まで、1週間で10回までに制限すべきです。
▼ステップ2:できる範囲で、省略する
  • 時間の予算を作ってみると、自分が思っていた以上に多くの時間を仕事に費やしていたことに気づくはずです。だからといって、すぐに上司へ相談に行くのはやめましょう。代わりに、自分のスケジュールをよく見直して、省略できるところがあるかどうか考えてみてください。
  • 自分は必要ないと感じられる会議への欠席を交渉する
  • 同僚と1週間に50通もメールをやりとりする代わりに、1対1のミーティングを持つようにする時間をかけて完璧にやる必要がない仕事に時間を使わないようにする
  • 新着メールを知らせるポップアップを解除する
▼ステップ3:予想と現実を比較する
  • 時間には限りがあることを自覚し始めれば、しめたもの。次に必要なのは、予想と現実を比較する作業です。例えば、メールには1日1時間しかかからないと思っていたけれど、実際かかる時間は1日2時間かもしれません。実際にかかった時間をはかる方法は、どのような方法でも構いませんが、正確に計りたい方は『RescueTime』などのツールを使ってください。
  • 実際にかかった時間が分かったら、『TypeIt4Me』などのツールを使って簡潔にメールのやりとりをするように工夫しましょう。もし、努力しても時短できなければ、その作業にかかる時間をあらかじめ長くとっておくようにしましょう。
  • パレートの法則に基づいてスケジュールを考えるのも手です。でも、そのためには自分で全部をこなして、みんなを満足させるのは無理だと肝に銘じておく必要があります。さまざまな作業の価値について見直すうちに、 例えば希望されて出席している会議のいくつかには出ないほうが良いことや、成果を挙げるためにいくつかの作業に費やす時間を減らす必要があることに気づくかもしれません。
  • 職場の交流会に2~3時間出席するかわりに、30~45分で切り上げてしまえば、1時間運動したり企画書を仕上げたりできます。さっさと帰るのは気が進まないかもしれませんが、長い目でみると、自分への投資のために有意義な時間がとれる、素晴らしい決断です。
▼ステップ4:相談する
  • 今までの3つのステップをやってみて、それでも自分の仕事ができないという場合は同僚に助けを求めるべきです。その前に、今までに確認した自分の仕事時間に関する事実を見直し、助けを求めることに後ろめたさを感じたり、自分ができない社員だと思ったりしないように!自分の仕事をやりとげられないという事実は、自分への評価を低めることではなく、環境を変えるべき時がきたというサインです。
  • 下記が、仕事量と時間に関する交渉をおこなう時のポイントです。
    • 事実を集める:プロジェクトの正確なリストを作り、それぞれにかかる時間を添えます(今までのステップで作れているはずです。)
    • 図を作る:1週間のカレンダーに仕事内容と時間を入れたシンプルな図でも、プロジェクトの全体像に時間などを入れた壮大な図でも、どちらでも構いません。目的は、仕事にかかる時間と実際にできる時間の差を見せることです。
    • 情報を提供する:交渉を、あなたと、あなたに仕事を頼んでいる人との戦いの場にしないように。仕事を達成するために、チームの一員としてあなたが最大限の貢献をするためにはどうすればよいか戦略的に考えよう、というスタンスで交渉しましょう。あなたの仕事内容が格下げされたり、他の人にまわったり、もっと簡単な内容にしてもらえたりするかもしれません。それにより、もっと重要度が高い仕事への時間を確保できます。
    • こうしたスタンスでのぞめば、反抗的な態度をとっているのではなく、時間に限りがある中で最高の仕事をしようと努力しているとわかってもらえます。
▼ステップ5:バランスを取り戻す
  • 仕事と日常生活のバランスは、常に変化します。スケジュールを立てて10年間そのまま使い続けるというわけにはいきません。毎日、毎週、または毎月、スケジュールを見直し、バランスを組み直す必要があります。メールにかかる時間が長い週もあれば、プレゼンテーションの準備に多くの時間を費やす週もあります。会議で現状を把握することに長い時間がかかる週もあります。目的は、1週間のうち仕事にかかる時間をきちんと把握し、ワークライフバランスをとることです。
  • 最後に励ましと、注意事項を。今回紹介した方法を実践すると、もっと健康で幸せになることに加え、謙虚になれます。自分の時間に限りがあることを知り、自分は完璧ではなく、すべてをいっぺんにやりとげることはできないと気づきます。チームでの仕事で完璧を求めてきた場合は、この謙虚な姿勢が、あなたのチームでの存在感に変化をもたらすでしょう。今までの「決してノーを言わない、短い締め切りも守る、ストレスいっぱいのチームメンバー」ではなく「締め切りを守り、質の高い仕事をこなす、いつも穏やかなチームメンバー」に、自分を変えていきましょう。時間はかかりますが、最終的には自分を高め、まわりも喜ばせる変化になるはずです。

■工夫

▼モーニングページをつけてみる
▼ポジティブに捉える
  • やる気のない人が計画を作っても効果は期待できない。
▼「出来事時間」に注意する
  • 心の中の時計独自の法則のこと。たくさんの出来事が起こるには多くの時間が必要で、出来事が少なければ少ない程、経過時間は短く感じ、必要な時間も短く見積もること。銀行のATMの待ち時間などがいい例。
  • わかってみればなんでもないことを、自分のからだ全部を使ってわかってみる。そうやってひとつのことを知るほうが、百の知識を頭に入れることより大切なのではないでしょうか。それが生きているっていうテンポなんでしょう。けっして慌てたり、急いだりしなくていいのです。一日早くやったからといって、人より多くやったからといって長い人生の中でそれがいったいなんになるのでしょうか。そういうことよりも、自分のテンポを見極めてコツコツと、あるいはトボトボと歩いていくことの方が実りは大きいと思う。
▼リスト化するより終わらせる
  • 「1枚の書類に2度は触らない」こと。その書類の重要性はともかく、一旦取り上げたら、ただちに処理すること。そうすれば読み返したり問題点を再考したりする時間と手間が省ける。
  • 「やるべきこと」のリスト作りは生き物と同じで、そのリストを消化するために使う時間まで食ってしまう。全ての仕事に優先順位をつけるのは大切だが、そのリスト作成に多くの時間を割くのは時間の無駄だ。
  • 「ただちにフォローする」ことを習慣づければ、リストを書き出す手間が省け、そんなことに時間を割かずにすむ。どれが重要で、どれを後回しにするか、つまり自分の仕事を「ランクづけ」することは、賢明な方法とは限らない。後回しにされた項目はリストの下に埋もれてしまい、のちにそれが重大な危機を招くまで、忘れ去られることになるからだ。それに、重要度をつけるというのは完全に主観の問題だ。あなたの見積もりが全く検討外れになる可能性もある。
  • 「多くの人がムダに時間を使い、ムダに金を使い、ムダなチャレンジをし、ムダな努力をしている。そうしているうちにどんどん若くなくなっていくのだ。そうならないためにこの本を読んで欲しい」と著者は訴えています。
▼時間を切る
  • 「10分間ルール」で行動する時間を限定すること。ただちに電話をかけるか、メールを送る。この10分間ルールを活用することでどれほど効率と生産性が上がるかに気づけば、あなたの自信もぐんと増大する。
  • キッチンタイマーやストップウォッチを使って、制限時間を設けてしまうことで無駄な時間を省こうとするし、完璧な仕上がりにこだわらなくなる。
  • 一日何かをやめてみる。「(時間が)ぱんぱんに入った器から何かを外に出すんや。そしたら空いた場所に新しい何かが入ってくる。それは、勝手に入ってくるもんなんやわ。たとえば、自分の周りで会社辞めたやつも、意外としぶとう生きてるやろ。それは、会社辞めることで空いた器に何か新しい仕事が入ってきとるからやねん」
▼遊びの時間を作る
  • 20%のエネルギーは会社がアサインした仕事以外に使いなさい、というルール。例えば、新しいサービスを考え出しなさい。
  • 塗り絵の中を色で塗っていくのがアサインされた仕事だとすると白紙の上に自分の想像力で新しい絵を描くことが要求される。
  • 二百、三百と数えながらこいでいるうちに、ぼーっとなって、いくつまで数えたか分からなくなり、また一から数え始める。それを繰り返しているうちに頭が完全に空っぽになる。これをかれは「馬鹿になることによる神化」と言っている。このあたりの理屈は精密である。
  • 今日の自分が昨日の自分より進歩していなくたって、別にそれでかまわないではないか。
▼まっすぐ帰宅する
  • 「会社終わったら自由やから遊んでええっちゅうわけやないんやで。むしろ逆やで。会社が終わったあとの自由な時間ちゅうのはな、自分がこれから成功していくために『自由に使える一番大切な時間』なんや」

■注意点

▼よく働く割に成果のあがらない人の特徴

  • ひとつの仕事に必要な時間を過小評価する人
  • 急いでやろうとする人
  • 同時にいくつかのことをする人

▼今日の仕事を今日しないこと

  • 今日提出しなければならない仕事はその前日、前週、できうるものは前月のうちに準備し片付けてしまうこと。
  • 他人とする仕事はスタート時間だけを、1人でやる仕事は締切時間だけを設定している。この習慣を変え、スタート~締切までの時間を設定することで時間管理はしやすくなる。

▼待つことも必要

  • 待つことも一つの技術であり、待つことによってものごとが達成されることもある。時間的に無理なことはいかに懸命に働いても、どんなに多額のお金をつぎ込んでも、どんなに地団駄を踏んでも、今日中には達成できない。それが、2年待つだけで達成できることもある。